...客觀的に見て日本の文明が「別れの時」に臨んでゐることは萬人の等しく認むる處である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...俺と傾向を等しくして俺よりも遙に大きい人を取つて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...又服従は更らに高き修養に達するの唯一の道であると信ずることも出来れば反抗が服従と等しく要素的(エッセンシャル)なものであると信ずることも出来る...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...かつまた美妙と二葉亭との文体は等しく言文一致であっても著るしい語系の差異がある...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...而(しか)して各個人が等しくこの天賦の人権を完全に擁護せんと欲するの思想は...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...等しく不適當であつた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...説話にもまた等しく発達あり...
高木敏雄 「比較神話学」
...彼の仕事の筋道を一通りでも見て通った人の等しく承認しなければならない事であろう...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...その他の点については二人とも等しく...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...これに配置せられたる単純なる後景(こうけい)はあたかもパストラル曲中の美なる風景に等しく両々相伴うて看者の空想を音楽の中(うち)に投ぜしむ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...判断によって等しく同意されている...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...五人の傍聴人の視線は等しくこの者の方に集つた...
平出修 「公判」
...私立の人も在官の人も等しく日本人なり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...引いては一種のスウエヤアに等しく用ひられるに至つた...
牧野信一 「酒盗人」
...直ちに放校処分を受けたOは巡業中に一条久子の急死するまで生活を等しくしてゐたらしいが...
正岡容 「浅草燈籠」
...等しく必然的なこれらの法則は互いに衝突し...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...等しく歴史的意識を含むとせられる史觀に就いて...
三木清 「歴史哲學」
...ちょうどこの・プルタルコス中のまさに最も崇高なものであったろうと思われる・これら二人の人物の生涯の・比較論を奪い去ったとは! 世界が等しく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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