...是等の逸話に窺(うかが)はれる芭蕉には少しも学者らしい面影は見えない...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...「アララギ」の父正岡子規が「明星」の子北原白秋と僕等の散文を作り上げる上に力を合せたのも好対照である...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...おいらのような百姓と変らない手足をしている男等までが...
伊藤左千夫 「姪子」
...船長」と、一等運転士は、顔を一そう、船長の方に近づけ、「どうも私は、あのミマツ曲馬団というやつが怪しいと思うのですが、団員の中に、わるい者がまじっていて、ダイナマイトかなんかをもってて、甲板から海中へなげたのではないでしょうか」「甲板から海中へダイナマイトをなげた? ふふん、なるほどね」と、船長は眼をつぶった...
海野十三 「爆薬の花籠」
...彼等は何かしらもっとすばらしい超人を期待していた...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...ただ彼等の天性貪欲なるがためとのみ言わぬ...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...そして高等小学卒業という全く清新な時に...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...予等夫婦ハ同ジ日本間ノ部屋ニ枕ヲナラベテ寝テイタガ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...現下の社会の生産技術的水準を物的条件として初めて可能である(工場による実験機械の製作等)から...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...その中に書かれた邪教の偶像がその邪教徒等に取って如何なるものであったかを...
豊島与志雄 「偶像に就ての雑感」
...彼等が私達になっても...
豊島与志雄 「白日夢」
...近藤などであろう」「はい」「不敵な奴等め...
直木三十五 「南国太平記」
...吾等にはそゞろ寒心の感さへ覚ゆるほどでございます...
牧野信一 「初夏通信」
...余等が幼時の、甲の態度とは黒白の差であること勿論である...
牧野信一 「余の倅に就いて」
...旅においては誰も何等か脱出に類する氣持になるものである...
三木清 「人生論ノート」
...自分が病気なのは一等きらいです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...主観等の変化のつながりに生きて行きたい気持ち――それを軽々と撰り好みして...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...表面は三人の妃のたれへも平等にふるまわれていた...
吉川英治 「私本太平記」
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