...さすがに筆まめな彼れもそればかりは書いて置かなかった...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...入営中も伊藤は筆まめに手紙をくれたが...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...この外交官はその頃名うての筆まめな男で...
薄田泣菫 「茶話」
...きつと記録に書き残す歴史家といふ筆まめな輩(てあひ)が住んでゐるから...
薄田泣菫 「茶話」
...私が筆まめなのに任せてすべてを聞き書きしたのである...
田村松魚 「幕末維新懐古談」
...ふと心に浮んだのは、先に見舞つた事のある愛生園であつた、そこの醫官の小川正子女史とは文通を續けて其几帳面な性質、筆まめ、手まめな事も解つたので、此方ならば園の子供の爲めに見本帳を利用する色々の面倒を喜んでして下さると見込んで、私は其事の相談の手紙をかいた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...又非常に筆まめだつたので(日記は幼稚園時代からつけ初め病が重くなつて筆がとれぬやうになる迄書いた)其頃流行した外國人と文通及び郵便切手の交換を初めた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...且日本贔負の筆まめな人である...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...従来よりも筆まめに(葉書でもよい)たのむ...
戸坂潤 「獄中通信」
...わちきの親父が筆まめに日記をつけていた...
久生十蘭 「魔都」
...筆まめな事だが私は小供の生立(おいたち)の模様を書(かい)て置きました...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...旅行すると、筆まめになって、しきりにたよりを書く僕であるが、大阪・京・名古屋だと、あんまりたよりを書かない、これは、名所絵葉書が見つからなかったゝめだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...私は筆まめに書きはしても...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...筆まめに書いてよこす手紙にも生々した様子が見え...
森鴎外 「かのように」
...四回も便りが来るほどじつに筆まめな人であった...
柳田国男 「故郷七十年」
...筆まめな良覚法師は...
吉川英治 「私本太平記」
...筆まめではいらっしゃいましたが...
吉川英治 「私本太平記」
...筆まめな女文字の便りは...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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