...明の一訓詁学者(くんこがくしゃ)は宋代典籍の一にあげてある茶筅(ちゃせん)の形状を思い起こすに苦しんでいる...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...ただ清浄無垢(むく)な白い新しい茶筅(ちゃせん)と麻ふきんが著しい対比をなしているのを除いては...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...茶壺と茶筅を盗むなんて...
薄田泣菫 「茶話」
...なるほどその人は茶筅頭(ちゃせんあたま)をして...
中里介山 「大菩薩峠」
...昔に変るのは茶筅(ちゃせん)を押立(おった)てた頭が散切(ざんぎり)になっただけのこと...
中里介山 「大菩薩峠」
...その玉子を深い大きな丼鉢(どんぶりばち)へ割って玉子一つに中位な匙一杯の割で白砂糖を入れて黄身も白身も砂糖も一緒にして茶筅(ちゃせん)かササラで攪(か)き廻(まわ)しますが茶筅よりも竹のササラがよし...
村井弦斎 「食道楽」
...茶筅(ちゃせん)かササラか五...
村井弦斎 「食道楽」
...外に林檎(りんご)か何か菓物(くだもの)を一つ戴く事もあります」大原「それから三日目には何です」お登和「三日目は玉子と牛乳の淡雪(あわゆき)といいまして先ず大きな玉子の白身二つばかり茶筅(ちゃせん)で泡の沢山立つまでよく掻き廻してそれを一合の沸立っている牛乳の中へ交ぜて一度よく混ぜますと牛乳が白身へ交って白い泡がフーッと盛り上ります...
村井弦斎 「食道楽」
...白身を釈くのはよほど気長にしないといけません」大原「白身は茶筅で釈きますか」お登和「沢山の白身なら西洋風の車の付いた玉子釈きもあります...
村井弦斎 「食道楽」
...父はなれた手つきで茶筅(ちゃせん)を執ると...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...筅箒不能手掃園...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この茶筅で泡立てて飲みます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...その少ない髪では茶筅(ちゃせん)にも結(ゆ)えないのだろう...
吉川英治 「私本太平記」
...茶筅(ちゃせん)むすびの大将髪...
吉川英治 「新書太閤記」
...無情(つれな)かろうな」「…………」茶筅(ちゃせん)のかろい迅(はや)い音(おと)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...少々は茶筅(ちゃせん)の持ち方ぐらい知っているのが...
吉川英治 「新書太閤記」
...茶筅(ちゃせん)の音...
吉川英治 「新書太閤記」
...陰で茶筅(ちゃせん)の音をたてていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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