...――かうした一種のシニツクな心持は予自身に於ても決して餘り珍重してゐないに拘らず何時かしら殆ど予の第二の天性の如くなつて來てゐるのである...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...幾年来の習慣で朝寝が第二の天性となつて居るので……午後の三時...
石川啄木 「雲は天才である」
...幾年來の習慣で朝寢が第二の天性となって居るので……午後の三時...
石川啄木 「雲は天才である」
...この殆んど第二の天性となった東洋的思想の傾向と近代思想の理解との衝突は啻(ただ)に文学に対してのみならず総ての日常の問題に触れて必ず生ずる...
内田魯庵 「二葉亭四迷」
...いわゆる習慣は第二の天性であって...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...そういう習慣が第二の天性となって...
大隈重信 「青年の元気で奮闘する我輩の一日」
...人と人との間に養成された習慣が第二の天性に変化したのである...
寺田寅彦 「電車と風呂」
...教育が第二の天性として子供に押しつける...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...精神的規律は第二の天性になるということが...
豊島与志雄 「父と子供たち」
...もしわれ/\にとって第二の天性となっているこの醜悪にたいする習慣性を抛って...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...教育は第二の天性とか――いろいろの言葉があるが...
直木三十五 「大阪を歩く」
...掛直(かけね)を云うことが第二の天性とまで進化せる二十世紀の今日...
夏目漱石 「自転車日記」
...殆(ほとん)ど第二の天性として一般に行き渡つてゐるのだから...
夏目漱石 「点頭録」
...今の彼女にとって何の努力も要(い)らない第二の天性のようなものであった...
夏目漱石 「明暗」
...さればこそ習慣は第二の天性を成すといい...
福沢諭吉 「家庭習慣の教えを論ず」
...不潔はお前の第二の天性に過ぎない...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...この「貴い時」の神聖と喜悦と自由とを自己の第二の天性にしようとしていた...
和辻哲郎 「エレオノラ・デュウゼ」
...自分を全然見物に忘れさすのは彼女の第二の天性である...
和辻哲郎 「エレオノラ・デュウゼ」
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