...第三者として見たやうに...
宇野浩二 「質屋の小僧」
...第三者としての観察きりしてゐない...
田山録弥 「小説新論」
...これは自分を第三者として見た時の(A)と(B)とが自分を自分とした時の苦痛と混合したものででもあろうか...
寺田寅彦 「笑い」
...僕は第三者として...
徳田秋声 「足迹」
...主観でも客観でもない第三者としての自覚の弁証法は...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...つまりインテリは公平な第三者としての...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...第三者として付け加えてもよかったであろうか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...第三者として見る盤上の石の配列の利害であり...
中勘助 「独り碁」
...第三者としての見物の注意がようやくこの存在に向って来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...第三者として床の上にじっと聞かせられるのが苦痛になって来た...
夏目漱石 「思い出す事など」
...安並さんがどんな人なのかとくと見聞しておくのも第三者としていいことぢやないの...
林芙美子 「婚期」
...厳正な第三者として一言述べておきたいことがある...
平林初之輔 「犠牲者」
...同性愛の第三者として...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...第三者としての読者への説得力を増すことに努めるようになった...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...第三者として何も云えないところもあるけれども...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まして、それを、判定して、幸福な道を示すといふことは、第三者としては、不可能な事ではないかと、私は思ふ...
吉川英治 「折々の記」
...また作者が第三者としての言葉を入れる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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