...その即効性を第一義とするのが...
青野季吉 「百万人のそして唯一人の文学」
...我等が師に就いて學ぶことを要する第一義諦は...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...沽ろうとした瞬間に美徳が美徳でなくなるという第一義的な真理を本能の如く知っているのは彼女だ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...一番第一義的ではあるけれども...
田山録弥 「小説新論」
...近代の物質的科学は人間の感官を追放することを第一義と心得て進行して来た...
寺田寅彦 「試験管」
...やっと床につく多くの人には枕上は眠る事が第一義である...
寺田寅彦 「路傍の草」
...凡そ時間なるものが第一義的には歴史的時間などであってはならない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...であるから第一義的に物質と呼ばれるもの(第二義的以下に物質と呼ばれるものは沢山あるが)を研究対象とする科学である...
戸坂潤 「辞典」
...第一義となると、どんな活動だね」「第一義か...
夏目漱石 「虞美人草」
...第一義として働いたのであった...
蜷川新 「私の歩んだ道」
...芭蕉が常に「調べ」を俳句の第一義とし...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...詩的精神の第一義感なるものは...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...クリスト教にとつて第一義のものは「信」の一字であるといふ...
北條民雄 「精神のへど」
...かかるもののみ第一義である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...観念や理想をかたちづくるものは常に第一義では有り得ない...
山本周五郎 「新潮記」
...なにしろ花田の兄も休さんも第一義で凝り固まってるんだからな...
山本周五郎 「風流太平記」
...泥棒なぞまでしても各方面の第一義に入れ上げようとします...
夢野久作 「鼻の表現」
...漢の中興を第一義と約したことゆえ...
吉川英治 「三国志」
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