...何を批評上では第一義的とするか?――それは各人各説かも知れない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...天賦の大小は要するに第一義の問題ではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...覺束なくも第一義の問題に立ち向つて行く...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...これ既に藝術の第一義を沒却したるものなり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...すべて人生に寂滅の第一義を暗示するものはこの秋風である...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...それは第一義的に云つて見たので...
田山録弥 「小説新論」
...ゆえに貴族世界の第一義は他を損して己れを利するの一点にして...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...の第一義的な場合でなければならなかった...
戸坂潤 「科学論」
...尤もラスクなどはその判断論に於て判断が論理現象の第一義ではないことを主張しているが...
戸坂潤 「性格としての空間」
...ただ唯物論研究会の第一義的な仕事と銘打っては多少憚りありというので...
戸坂潤 「読書法」
...天より賜わる性格はこの時始めて第一義において躍動する...
夏目漱石 「虞美人草」
...もし生死の関門を打破して二者を眼中に措(お)かぬ人生観が成立し得るとすると今の所謂(いわゆる)第一義は却(かえ)って第二義に堕在するかも知れぬ...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...これらは第一義的な重要性があるとされていた...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...そしてかうした第一義的の貴重な創作を見ることは...
萩原朔太郎 「月に吠える」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...なにが第一義だ」障子へ日のさしてきたのを見て...
山本周五郎 「七日七夜」
...どこまでも学生用参考書を作るということを第一義とした...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...第一義のものではない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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