...三宅氏の「第一義的の批評」を要求するのも恐らくは佐藤氏と大差ないであらう...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...うたふものの第一義はうたふことそのことでなければならない...
種田山頭火 「草木塔」
...第一義的に社会の欠陥にも触れる...
田山録弥 「三月の創作」
...われわれにとってはその映画がおもしろいことが第一義である...
寺田寅彦 「映画芸術」
...小説や戯曲のようなものではこれは第一義に属しない従属的要素である...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...第一義的に見て大して存在理由のなさそうに見える形式社会学も相当な存在理由を見出すことが出来るのであった...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...その第一義的価値も...
豊島与志雄 「形態について」
...芸術家としての第一義的の努力であらねばならぬ...
豊島与志雄 「小説の内容論」
...従って流俗で云う第一義の問題も此見地に住する人から云うと第二義以下に堕(お)ちて仕舞(しま)う...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...そうしてその余裕は生死以上に第一義を置くから出てくる...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...そして詩に於ける第一義感の精神が...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...常に第一義的なものと考えられてる...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...それは一切第一義的な欲望に変わるのだ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...予はひたすらに帰納をくりかえすことをもって史家の任務の第一義だとは考えておらぬのであるから...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...男が怒るならすべからく第一義の問題で怒らなくちゃいけない...
山本周五郎 「七日七夜」
...終りを知ることこれ武士の第一義じゃ...
吉川英治 「剣難女難」
...長安を取る第一義になることである――と...
吉川英治 「三国志」
...驢馬の顋を驢馬の顋とする世俗諦を超脱して第一義諦に立つゆえでない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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