...天賦の大小は要するに第一義の問題ではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...うたふものの第一義はうたふことそのことでなければならない...
種田山頭火 「草木塔」
...近代の物質的科学は人間の感官を追放することを第一義と心得て進行して来た...
寺田寅彦 「試験管」
...自然の不思議への憧憬(どうけい)を吹き込む事が第一義ではあるまいか...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...やっと床につく多くの人には枕上は眠る事が第一義である...
寺田寅彦 「路傍の草」
...第一義的な問題となって...
戸坂潤 「科学方法論」
...かくて第一義的なものは概念ではなくて之から区別され対立させられた存在(自然)である...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...京人形を見ているより愉快じゃないか」「自然は皆第一義で活動しているからな」「すると自然は人間の御手本だね」「なに人間が自然の御手本さ」「それじゃやっぱり京人形党だね」「京人形はいいよ...
夏目漱石 「虞美人草」
...そうしてその余裕は生死以上に第一義を置くから出てくる...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...心の鍛錬が第一義だ...
新渡戸稲造 「ソクラテス」
...第一義として働いたのであった...
蜷川新 「私の歩んだ道」
...芭蕉が常に「調べ」を俳句の第一義とし...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...真の詩が有する第一義感の要素と符節し...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...詩の持っている第一義感の精神と共通している...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...商業的価値が第一義的に置かれる...
平林初之輔 「商品としての近代小説」
...いずれも注文に応じて即座に情死を承知する位の第一義を挑発しようと努めているのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...それが解(げ)せんことの第一義でござる」返答によっては...
吉川英治 「親鸞」
...徳の根底に横たわるべき源泉なくして善といい悪と呼ぶがゆえに反哺の孝と三枝の礼は人生の第一義だと言われる...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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