...又人生の悲劇の第一幕は親子となつたことにはじまつてゐる...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...フアウストの第二部の第一幕は実にこの吐息の作つたものと言つても善(よ)い...
芥川龍之介 「続西方の人」
...旅順の陥落に第一幕を終り...
石川啄木 「閑天地」
...やがて春木清が少年探偵長として全世界へ話題をなげた奇々怪々なる「黄金(おうごん)メダル事件」へ登場するその第一幕であったのだ...
海野十三 「少年探偵長」
...「ところで、第一幕は、小川正一殺害の場面です...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...さっきお芝居の第一幕でお目にかけた通りです」「では...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...第一幕舞台は、伝兵衛宅の茶の間...
太宰治 「冬の花火」
...これだけの序曲が終わると同時に第一幕モーリス住み家の場が映し出されるのである...
寺田寅彦 「音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」」
...して見るとこの幕は第一幕のただの延長か繰り返しでしかなかったわけで...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...ポリドールのフルトヴェングラー指揮の「第一幕の前奏曲」(六〇一八七)も名品の一つだろう...
野村胡堂 「楽聖物語」
...「お化け」第一幕は絶対に笑ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...第一幕 第二場同じく城内...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...あなたの蝶々さんは第一幕では十五才の子供らしい蝶々さんを素晴らしく見事に現わしてくれました...
三浦環 「お蝶夫人」
...第一幕の有名なサントッツァとトゥリドオの二重唱を中心に抄演したのでした...
三浦環 「お蝶夫人」
...この「愛の姉妹」とよばれる家庭劇の第一幕が...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...幕毎に、一種の前口上がつく、例えば、第一幕で、楽屋番の豊吉と蛇使いの女の一人とが長火鉢を挾んで説明、批評したことの内容を、お絹と林之助が第二幕二場でやって見せ、三幕目では、ちゃんと、菓子売の勘蔵が、前もって予告した通りのことが、やや茶番じみた台所の物音を先立てて起る...
宮本百合子 「気むずかしやの見物」
...(早い溶暗)第一幕の二明治三十八年正月の夜...
森本薫 「女の一生」
...」という第一幕のマルグリットの歌も...
横光利一 「旅愁」
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