...樗牛(ちょぎゅう)の個人主義がすなわちその第一声であった...
石川啄木 「時代閉塞の現状」
...一畑治明博士の帰国第一声講演及び心霊実験会――という予告が...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...新聞社でもこの治明博士の帰国第一声を重視して紙上に報道した...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...――「俺の放った第一声は...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...(それ来た……)拒絶の第一声だと俺は思った...
高見順 「いやな感じ」
...従って鳥の地上高度によって第一声前半の反響とその後半とがいろいろの位相で重なり合って来る...
寺田寅彦 「疑問と空想」
...斉彬公御帰国の第一声として...
直木三十五 「南国太平記」
...第一声を切ることが勇者の仕事で...
中里介山 「大菩薩峠」
...よって米友の唱破第一声は...
中里介山 「大菩薩峠」
...いまや第一声をはなとうとしたとたん...
新美南吉 「屁」
...学校当局糾弾の第一声を...
野村胡堂 「胡堂百話」
...「遠山」の第一声で...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「えいっ」かれははじめて第一声を放ち...
山本周五郎 「新潮記」
...これが第一声であった...
山本周五郎 「はたし状」
...新聞小説の第一声多芸多能だった前田香雪翁柳里恭は人に師たるの芸が十六あったというが...
山本笑月 「明治世相百話」
...大変! という第一声をあげてこの椿事を山屋敷じゅうにふれて廻った仲間(ちゅうげん)の龍平で...
吉川英治 「江戸三国志」
...天馬侠第一声をここにあげたのだ」熱血僧(ねっけつそう)忍剣(にんけん)は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...彼が江戸に於ける第一声の鎚音(つちおと)を...
吉川英治 「山浦清麿」
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