...樗牛(ちょぎゅう)の個人主義がすなわちその第一声であった...
石川啄木 「時代閉塞の現状」
...「火星兵団」に関する老博士の第一声は...
海野十三 「火星兵団」
...新聞社でもこの治明博士の帰国第一声を重視して紙上に報道した...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...(それ来た……)拒絶の第一声だと俺は思った...
高見順 「いやな感じ」
...一 海の狼諸君は御記憶であろうか? 昨夏七月二十二日ブエノスアイレス発ユーピー特電が突如倫敦(ロンドン)各紙に第一声を送って以来...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...従って鳥の地上高度によって第一声前半の反響とその後半とがいろいろの位相で重なり合って来る...
寺田寅彦 「疑問と空想」
...第一声を切ることが勇者の仕事で...
中里介山 「大菩薩峠」
...米友の方から沈黙の第一声を破って...
中里介山 「大菩薩峠」
...よって米友の唱破第一声は...
中里介山 「大菩薩峠」
...いまや第一声をはなとうとしたとたん...
新美南吉 「屁」
...第一声をはなった...
新美南吉 「屁」
...学校当局糾弾の第一声を...
野村胡堂 「胡堂百話」
...目をさました獅子(しし)の第一声のようでもあった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...」第一声は被告三村保三郎より放たれ全被告一同之に和した...
平出修 「逆徒」
...作者は「彼はちょっと悲壮な気持で第一声をはなった...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...先生第一声は「儲かりますぜえ」であったと唖然としていました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...弥兵衛が第一声を放ち...
山本周五郎 「花も刀も」
...大変! という第一声をあげてこの椿事を山屋敷じゅうにふれて廻った仲間(ちゅうげん)の龍平で...
吉川英治 「江戸三国志」
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