...第一に湯を使う音や桶を動かす音がする...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...しかし唯その為にのみ蒹葭堂主人を賛美するのは――第一に天下のペエトロンなるものを己惚(うぬぼ)れさせるだけでも有害である!もう一度便宜上繰り返すと...
芥川龍之介 「僻見」
...理論としては第一に自治といふことの意義...
石川三四郎 「農民自治の理論と実際」
...先づ第一に賛成したのも彼...
石川啄木 「漂泊」
...第一に世界各国何れの所に行きましても...
井上準之助 「最近欧米に於ける財政経済事情」
...第一に北劍の細君に喰はせたいと云つて持つて行くのを義雄が思ひ起すと...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...博士の第一にした仕事は...
海野十三 「超人間X号」
...先ず第一に、門長屋の住人が変った...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...「愈照ちやんの世話にならなけりやならぬ」と文太郎は第一に言つた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...かたがた留学地としては大使館当局としても英国臣民たる太子の御自省に待って第一に英本国をお勧めしたいけれども...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...すなはち、先づ第一に、ただ神を除いて、その本質に存在が屬するところのいかなる他のものも私によつて考へ出されることができない故に...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...それには問題のつり橋のどの鋼索のどのへんが第一に切れて...
寺田寅彦 「災難雑考」
...まず第一に普遍者が掲げられ...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...第一に呼出されたのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...第一に「新言語新材料を入るるべからず」という従来の規定を脱却するあたわざりしに因(よ)る...
正岡子規 「曙覧の歌」
...先ず第一に同胞へ説き明かさねばならぬ事は...
松永延造 「ラ氏の笛」
...第一に脳の軽い障害はすっかりなおってしまった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...第一にバルコオンへ連れて行かうと思ふ...
横光利一 「寢たらぬ日記」
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