...義雄は、第一に、自分が青年時代に一たび足を入れかけた學者や宗教家仲間に這入らなかつたのを喜んだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...敬神崇仏をその御政綱の第一に置かれて...
太宰治 「右大臣実朝」
...私は第一に彼が非常に生活に屈託しているので...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...測定者の立つ立場が常に第一に問題である...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...――まづ第一にお見忘れだったのでしょうし...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...第一にこの意味で私は...
豊島与志雄 「大自然を讃う」
...さう云ふ事から私は先づ第一に...
内藤湖南 「日本國民の文化的素質」
...私は第一に少年文学を挙げるに躊躇しないであろう...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...「第一に湯の面からは白い湯気が立っています」...
中谷宇吉郎 「「茶碗の湯」のことなど」
...第一に眼をつけたのは...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...田中は第一に船を降りて...
平林初之輔 「頭と足」
...その隠す品物をそういう念入りの方法で処置するということは――まず第一に考えられることだし...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...第一については、需要が突如として生ずるのでそれは有効とはなり得ないことを、経験が吾々に教えている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...第一に各動物が自己を保存し・自己を害するものを避け・ようとしてとる心遣い...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...第一に結婚が嫁入をもって開始する風習は新らしく...
柳田国男 「海上の道」
...第一に彼女の乏しい貯へが盡きたからであつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...第一に人間の法則を破った大下手人だ』『そんな極端な……』『ばか...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...第一に重大なのは導師である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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