...一體或る種類の人々が吾々の目に床しく見えるのは第一に其人にそれだけの趣味が備つてゐるからだ...
會津八一 「趣味の修養」
...日本人が集っているのを見て第一に受ける一般的な印象は...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...先づ第一に賛成したのも彼...
石川啄木 「漂泊」
...「北海道の林檎はどうか、ね?」氷峰はそのひと切れを手に取りあげながら聽いたので、「僕は」と、義雄は口をもぐ/\させて、そのあますツぱいつゆを味はひながら、「正直に云ふと、島田君や有馬君に今度親しくなるよりも、この林檎やきのふの枝豆漬けの味の方が、先づ第一に、僕の疲れたからだに親しく沁み込む樣な氣がするのだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...第一に到着した人達が...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...この孟子の書の開巻第一には梁恵王(りょうけいおう)との問答が収録されているが...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...あの時第一に「死の」いい出しなさって最後の手筈(てはず)きめなさったのんは光子さんでしてん...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...馬を知らんと思う者は第一に馬を見て大いに驚き...
寺田寅彦 「知と疑い」
...第一には父の春田が当時不治の病気にかかっていた事である...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...それよりも第一に...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...第一に、前者は普遍性を持ち、然るに後者は夫を持たない...
戸坂潤 「科学方法論」
...数の表象に就いては数はまず第一に固定した与えられた意識内容であり数えられるものの内容と共に変り得ないものである(心理発生的)...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...まず第一にこの環境が...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...第一に作中の人物の使う言葉が余等には余り縁の遠い方言から成り立っている...
「『土』に就て」
...第一に、ピストルも青酸加里(カリ)も使えない...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...まず第一に自殺の動機らしきものが発見されない...
浜尾四郎 「正義」
...第一に何といふ言葉で私を迎へるであらうか...
吉江喬松 「山岳美觀」
...軍備を第一に努めているとは...
吉川英治 「平の将門」
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