...第一に三十日の遺失品として届けられたものなら...
海野十三 「爬虫館事件」
...第一に疑いのかかるのは...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...北川氏は第一に幼児――誕生を過ぎてまだ間もなかった幼児を抱いて...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...第一に、襟です...
太宰治 「おしゃれ童子」
...第一に、ウィリアムソン氏の式執行資格を疑うことができます...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...併しそうした気持を起こさせる原因がまず第一に問題である...
戸坂潤 「思想としての文学」
...云うまでもなくこれは、第一に、社会に於ける思想活動そのものにとってなにより重大な事情なのだが、併しそれは又おのずから、思想活動の人的(寧ろ個人的)主体である処の、各種のジャーナリストの生活問題としても重大な事情だ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...「まず第一にだ、ロシア式に則(のっと)るためなのさ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...先ず第一に、或る漠然とした息苦しさを覚える...
豊島与志雄 「悪夢」
...ジャヴェルの言葉を聞きながら彼には、そこにかけつけ、自ら名乗っていで、シャンマティユーを牢(ろう)から出して自らそこにはいろうという考えが、第一に浮かんだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...第一に怒液(どえき)と云う奴(やつ)がある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...第一に彼の財は金持ちではあっても...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...先づ第一に馴染みにしてやらなくつちやあ!茲で叔母さんは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...探偵小説を普通の小説の尺度で評価し普通の小説に要求すべきことをまず第一に要求するのは...
平林初之輔 「「陰獣」その他」
...第一に、悪謀(わるだくみ)をすすめたのは、これなる三郎兵衛――」「又しても、わしをいうか! 広海屋!」と、長崎屋は、火災後、この一室に監禁されて、骨ばかりになった両手をのばして、広海屋につかみかかる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...先づ第一に氣分轉換をはかる外に手はない...
吉川英治 「折々の記」
...第一に、三法師も見えなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...まず第一に思いやられるのは...
吉川英治 「親鸞」
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