例文・使い方一覧でみる「笨」の意味
スポンサーリンク...悪い誤解の一つは江口を粗笨漢（そほんかん）扱いにしている... 
芥川龍之介 「江口渙氏の事」
...Ｋ君の粗笨なる思索のールの底に...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...要するに下根粗笨（そほん）な外面的見断に支配されての迷妄に過ぎない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...如何にも粗笨（そほん）で浅薄です...
伊藤野枝 「新らしき婦人の男性観」
...それは粗笨（そほん）な考え方だと思う...
海野十三 「蠅」
...藻掻けば藻掻くほどすべてが粗笨（そほん）に傾き...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...わたしは最も粗笨（そほん）な時期においてさえ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...そういう粗笨さを必要とする哲学（？）があるからなのだ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...無謀笨粗な猪勇を排し去る...
豊島与志雄 「生活について」
...精密なようでかえって粗笨（そほん）ということもできるであろう...
西田幾多郎 「読書」
...證明そのものは甚しく粗笨である...
波多野精一 「時と永遠」
...占星術や錬金術から独立したときの天文学や化学が如何ほど幼稚で粗笨であらうとも...
平林初之輔 「文学方法論」
...これは極粗笨（そほん）な...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...しかれども意匠の粗笨（そほん）複雑にして統一せざる...
正岡子規 「古池の句の弁」
...粗笨（そほん）ですね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...答 決してそういう粗笨（そほん）な断定を下しているのではない...
柳宗悦 「工藝の道」
...それは文化に対して理解の少い人たちの粗笨（そほん）な旅日記等にも因（よ）りますが...
柳宗悦 「民藝四十年」
...しばしばこれへ渡って日を過し夜を明かすことになればそんな粗笨（そほん）な形容では自他を分つことができなくなる道理である...
柳田國男 「地名の研究」
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