...彼等は実に符節を合わすように似ているんですからね...
江戸川乱歩 「殺人迷路」
...玉のくわえてきた証拠と符節をあわせるように...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...まるで符節を合わせるようにぴたりと一致するのを発見して驚くのであります...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...何も彼も符節を合せるやうに同じものだつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もしかかる符節があるとすれば...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...昔から称呼される「謡いもの」に符節するのだ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...三つとも符節を合したようになっているという...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...踏絵の陳述と大体に於て符節が合うのである...
久生十蘭 「魔都」
...そして今日私の観る所と全く符節を合しているのは...
牧野富太郎 「植物記」
...当時の予の意見と符節を合すが如き者あり...
正岡子規 「俳句の初歩」
...本当の蝶々さんの気持ちをステージに再現して下さい」私はロンドンで「お蝶夫人」を初演以来自分自身で考えていたことをまるで符節を合わせたようにプッチーニからいわれたのでした...
三浦環 「お蝶夫人」
...先にいつたこの詩形の本質的機能に恰も符節を合してゐるとも考へることができるのである...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...面白いことにはそれらの外国の記録にあらわれた現象の記述でわが国の古文書中に見出される記述のあるものとほとんど符節を合わせたように一致するのが多数にある...
武者金吉 「地震なまず」
...殆符節を合する如し...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...符節は合(あわ)するようだからである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...手口は二度とも符節を合わせたように同じだし...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...符節を合わせた如く一致していましたろうから...
吉川英治 「三国志」
...符節(ふせつ)を合わしたごとくおこなわれたその遠謀のたしかさに...
吉川英治 「私本太平記」
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