...角笛の音が聞えました...
アポリネエル Guillaume Apollinaire 堀辰雄訳 「青い眼」
...それ、谿川(たにがわ)の瀬、池水の調べに通(かよ)って、チャンチキ、チャンチキ、鉦入(かねい)りに、笛の音、太鼓の響(ひびき)が、流れつ、堰(せ)かれつ、星の静(しずか)な夜(よ)に、波を打って、手に取るごとく聞えよう...
泉鏡花 「怨霊借用」
...汽笛は鳴つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その美しい旋律(メロディ)の口笛に聞き惚れた...
海野十三 「恐怖の口笛」
...呼(よ)び子(こ)の笛を持っているのでした...
江戸川乱歩 「探偵少年」
...笛吹川(ふえふきがわ)未曾有(みそう)の出水で桃林橋が落ちた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...口笛を吹かないだけが似合わしくないよ――あ...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...口笛を吹くような話し方...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...腕に風笛をかかえ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...どこからか笛の音が流れて来た...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...ことに火傷は、煙管でやつたものらしい」「ひどい事をしたものですね」「最初は、向ひ合つて坐つて、穩かに話をして來たことだらうな、話がつかなくなつて、相手は東洲齋を手籠(てごめ)にし――聲を出させない爲に、當て身位は喰はせたかも知れない、水落の急所が少しやられて居る、――それから猿轡で、手足を縛つて、拷問に取りかゝつたのだ」「へエ?」「どうしても東洲齋は口を割らないから、喉笛を締めた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...わが万寿丸は汽笛を鳴らして通過した...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...無意識に口笛を吹いている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...腹巻の中より烟草入を出し「この烟草入の段口(だんぐち)に笛がへえつて居る...
三木竹二 「いがみの権太」
...「浦の笛滝」という一巻はあらあらと山村の正月が書いてある...
柳田国男 「雪国の春」
...笛は足軽の磯部庄左衛門...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...たぶん江戸から伴れて来たのだろう、見たことのない、若い下座が四人、笛、鼓、小鼓、太鼓をつとめた...
山本周五郎 「竹柏記」
...公卿の子弟といえば、笛でもふくか、歌の一つも作るしか、ほかに能のない公達輩でも、みな衣冠を飾り、牛輦にかまえ、人を見ること芥のようなのが、すべてである...
吉川英治 「平の将門」
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