...山びこが彼の口笛と呼び声とを繰りかえすだけで...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...又耶蘇(やそ)「我笛吹けども...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...人は未だ剣も鎧も知らず喇叭も戦を呼ぶ角笛も人の世の外なりし...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...艦の方では口笛を吹いたり...
石川欣一 「比島投降記」
...汽笛の鳴る迄を先生は汽車衝突の話をされる...
石川啄木 「雪中行」
...口笛をふきてこれが擬声をなすに...
井上円了 「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」
...奇妙な風船笛のような鳴き声も...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...ひゅうひゅう下手な口笛をこころみたりなどして歩いているうちに...
太宰治 「愛と美について」
...口笛を吹くような話し方...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...口笛を吹き歌を歌い...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「だつて、笛の音のする間、皆んな自分の部屋に居るやうにと言はれたのに、私は、怖(こは)いからお母さんのお部屋へ行つたんです」「――」「すると、お母さんはお勝手へ行つて、お部屋にはいらつしやらなかつたから、お歸りを待つて居たんです」「――?」「その間に、姉さんは、私に用事があるかなんかで、私の部屋へ行き、うつかり手間取つて居るところを、後ろ姿が似てゐるので、私と間違へて殺されたのではないでせうか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...わたしはからくりめがねの夢になってしまふたのです紺の筒袖と色黒ばばさんと暗いカンテラとお寺の甃石と緋の着物に紅繻子の帯を締めた子娘とさうして五厘の笛と唐獅子とわたしはお母さんに抱かれて居たいのです風船玉が逃げぬやうにぢっと握ってゐたいのです(銭村五郎)前吉は家へ帰って来ると...
原民喜 「おふくろ」
...朱い横笛箱根山脈の駒や足高(あしたか)や乙女には...
吉川英治 「篝火の女」
...御笛を吹かせ給ふ...
吉川英治 「私本太平記」
...けんめいにふいた呼子笛(よびこ)は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...たちまち銅鑼(どら)や鼓笛(こてき)の音がわき起った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ピューッと指笛を鳴らしてくる...
吉川英治 「新・水滸伝」
...名月の夜に殺された女笛師鷺江(さぎえ)お雪の死体を模型したものだという噂がぱっとひろまったので...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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