...耳につく角笛(つのぶえ)の音(ね)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...あとで厳罰に処するぞ」呑気な口笛――と捜査課長は云ったけれど...
海野十三 「恐怖の口笛」
...横笛が胸の苦しさは...
高山樗牛 「瀧口入道」
...どこからともなく短笛の響が起りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...つるつるちゅうと音がして咽喉笛(のどぶえ)が一二度上下(じょうげ)へ無理に動いたら箸の先の蕎麦は消えてなくなっておった...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...続け様にトボケた汽笛を鳴らして...
野村胡堂 「悪人の娘」
...「だがな、お瀧、――敵討騷ぎがあつてから、一人も山から逃げだした虚無僧は無いんだぜ」「天蓋を取つて、袈裟(けさ)を外して、笛を隱したら、虚無僧はどんな恰好になるでせう」「――」「そんな浪人者は、飛鳥山に二三十人居ましたよ、親分」平次は併し頭を振りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...信一は小さい声で口笛を吹いてゐた...
林芙美子 「幸福の彼方」
...遠くで、風の合間を縫って、汽笛が鳴る...
火野葦平 「花と龍」
...左大将の長男に横笛の役を命じ縁側へ置かれてあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「お沙汰は山の木戸の番頭だぞ」「おれが殿に願い出たんだ」帯刀は口笛でも吹くように口をすぼめ...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...ケキョケキョ」と清は窓にしがみついたまままだ笛を吹きつづけていた...
横光利一 「比叡」
...道中師の伊兵衛がぜひなく試みた狛笛の一曲でしょう...
吉川英治 「江戸三国志」
...食いこむように左右太の喉笛(のどぶえ)を...
吉川英治 「大岡越前」
...この笛を携(たずさ)えてゆけば...
吉川英治 「篝火の女」
...職長の指揮笛が、両舷のワイヤロープへあわただしく鳴っている...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...――あの色けのない本船の咽(のど)ぶとい汽笛の声が...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...彼方から笛の音が聞えた...
吉川英治 「三国志」
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