...若殿様は大そう笙を御好みで...
芥川龍之介 「邪宗門」
...「この頃は笙も一段と上達致したであろうな...
芥川龍之介 「邪宗門」
...続いて琴三つ、笙三つ、琵琶二つを伴奏とする日本の歌が歌われた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...でんでん太鼓に笙(しょう)の笛...
泉鏡花 「歌行燈」
......
伊良子清白 「孔雀船」
...笙(ふえ)の音が聞えて来た...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「織成」
...遊舫(ゆうほう)ノ笙(しょう)...
永井荷風 「向嶋」
...笙(しょう)を吹き...
南方熊楠 「十二支考」
...笙子嬢はつんとして...
山本周五郎 「半之助祝言」
...どうしてそんなことを仰しゃいますの」「それがあれなんです」半之助は冷やかに笙子嬢を眺めた...
山本周五郎 「半之助祝言」
...もう暫くです」「笙子嬢を怒らせたそうですねえ」立原平助がそう云ったことがあった...
山本周五郎 「半之助祝言」
...貴女は聞きわけがおありですねえ」「笙子...
山本周五郎 「半之助祝言」
...「ついては一つお願いがあるのですが、というのはです、……江戸へ帰るのにですね、その、あれです、お嬢さまを頂きたいんですが」「なんだと、笙子を、江戸へ?……」「私の妻に頂いて帰りたいんです」「あれは埴谷の一人娘だぞ」「私は三男ですから婿にゆけます」図書助のへの字なりの口がだらっとあいた...
山本周五郎 「半之助祝言」
...おまえに復讐(ふくしゅう)しようとしているのは笙子だ...
山本周五郎 「半之助祝言」
...笙子嬢である、……笙子嬢はひどく羞(はに)かんで、俯向(うつむ)いて、肩をすぼめるような姿勢で(これまで曽(かつ)て見たことのない)嫋々(なよなよ)とした身ごなしでそこへ坐り、しなしなと両手をつき、甘い、溶けるような声で云った...
山本周五郎 「半之助祝言」
...笛の笙(しょう)歌を「オヒャラリヒウヤ」とタタキ附けるように云う時は筆者の気が抜けているのを呼び醒ますためであった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...また用があったら笙(しょう)を吹くから……」力なくこういうと...
吉川英治 「神州天馬侠」
...笙(しょう)ばかり吹いていて...
吉川英治 「神州天馬侠」
便利!手書き漢字入力検索