...動物は笑えないはずです...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...笑えない気違い沙汰(さた)である...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...ほかの動物は笑えないはずです...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...笑えない話なのだが...
高見順 「如何なる星の下に」
...何か笑えないものが在る...
太宰治 「女の決闘」
...きょうのこの、思わぬできごとのために、私の生涯が、またまた、逆転、てひどい、どん底に落ちるのではないか、と過去の悲惨も思い出され、こんな、降ってわいた難題、たしかに、これは難題である、その笑えない、ばかばかしい限りの難題を持てあまして、とうとう気持が、けわしくなってしまって、宿へかえってからも、無意味に、書きかけの原稿用紙を、ばりばり破って、そのうちに、この災難に甘えたい卑劣な根性も、頭をもたげて来て、こんなに不愉快で、仕事なんてできるものか、など申しわけみたいに呟(つぶや)いて、押入れから甲州産の白葡萄酒の一升瓶(びん)をとり出し、茶呑茶碗で、がぶがぶのんで、酔って来たので蒲団ひいて寝てしまった...
太宰治 「新樹の言葉」
...この一隊のことを笑えない好奇心にも燃えていました...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...「これ以上笑いたくても笑えない」というのが...
知里真志保 「アイヌ語のおもしろさ」
...声高く笑えないで...
直木三十五 「死までを語る」
...笑える時に笑えない人...
中里介山 「大菩薩峠」
...幼な児といえども相当の余裕を持っていなければ笑えない...
中里介山 「大菩薩峠」
...笑えないまちがいである...
野村胡堂 「江戸の昔を偲ぶ」
...私の目には笑えない...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...笑うにも笑えない……たしかに私を私と知っている確信にみちみちた……真剣な……悽愴(せいそう)とした……...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...無碍(むげ)に笑えないここちがして...
吉川英治 「三国志」
...単身、敵の城下へ来て、笑えないものだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...常のように、笑えないものが、すぐ二人の面(おもて)をつつんでしまった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...笑えない気がした...
吉川英治 「宮本武蔵」
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