...正体が分かれば笑い草となる...
井上円了 「おばけの正体」
...いい笑い草にしています...
太宰治 「惜別」
...当時佐助は五つ六つの曲をどうやらこなすまでに仕上げていたので知っているだけを皆やってみよと云われるままに度胸を据(す)えて精限り根限り弾いた「黒髪(くろかみ)」のようなやさしいものや「茶音頭」のような難曲や素(もと)より何の順序もなく聞き噛(かじ)りで習ったのであるからいろいろのものを不規則に覚えていたのである鵙屋の家族は佐助が邪推(じゃすい)したように笑い草にする積りであったかも知れないが...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...安楽椅子の上にゃ尨犬(むくいぬ)もいなくちゃならねえ――飛んだお笑い草よ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「追放されて」
...人の笑い草になっちゃつまりませんから...
豊島与志雄 「古井戸」
...いちばん恰好(かっこう)な笑い草にして...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんなお笑い草ばかり転がっているわけではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...お笑い草で済むけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...お笑い草ついでに...
中島敦 「山月記」
...とんだお笑い草だ...
中島敦 「狼疾記」
...お笑い草ですナー」豈に啻に小鳥のみならんやである...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...家庭的な云いならわしだの笑い草だので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...仙太 お笑い草になる積りだ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...ですが中川さんにはうっかりした物を差上げるとお笑い草の種になりますから困りましたね」主人「ナニ構うものか...
村井弦斎 「食道楽」
...自分の愛などはお笑い草ではないか...
山本周五郎 「竹柏記」
...皆から笑い草にされる事が多い...
夢野久作 「恐ろしい東京」
...さあ町じゅうのいい笑い草となった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...きっと笑い草だろう)と...
吉川英治 「山浦清麿」
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