...いい笑い草にした...
有島武郎 「クララの出家」
...これは後世までの笑い草にもなるだろう...
太宰治 「新ハムレット」
...自分の誠意が天に通じてこいさんの心を動かしたのなら有難いけれども多分一場(いちじょう)の笑い草にしてやろうという慰(なぐさ)み半分のいたずらであるとしか思えなかったしそれに人前で聴かせるほどの自信もなかった...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...とんだお笑い草でね」と彼は相変らず微笑しながら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...お笑い草だが――然し...
直木三十五 「南国太平記」
...もう今じゃ後戻りができず……お笑い草だねえ」「いいえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...「ほんとうにお笑い草ってな顔してるじゃアないの...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...それもほんのお笑い草にすぎませんでした...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...毎(つね)に小児に嘲弄され痴人の笑い草たるべく...
南方熊楠 「十二支考」
...笑い草ですが、余り頭が苦しくて昏々(こんこん)と眠るからね、もしかしたらこの頃流行の嗜眠性脳炎ではないかと思って、もしそういう疑いがあれば正気なうちにあなたに手紙を書いて置こうと思ったの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...きっとうまくゆかないでしょう、笑い草ですが、折角考えついたおじいさんおばあさんにしろ、その息子さんのこと思えば、何だかすこしつっかえるでしょう? 大体余り無理はしないことですね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今から想うと笑い草にもなりますが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...まるでお笑い草のようなものですが」伊兵衛は身の上のあらましを話した...
山本周五郎 「雨あがる」
...たわいもないが当時の寄席気分をちょっとお笑い草...
山本笑月 「明治世相百話」
...お笑い草の花見風俗今は見られぬ百鬼夜行の市内花の都を賑わした花見風俗も...
山本笑月 「明治世相百話」
...皆から笑い草にされる事が多い...
夢野久作 「恐ろしい東京」
...笑い草にされました...
吉川英治 「小説のタネ」
...義に生きる仲間同志のいい笑い草だ...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索