...妻のいまわりはそのために乾皮(ひぞ)った竹の皮だらけだった...
芥川龍之介 「死後」
...商品普及性の研究菓子店では昔は品物を竹の皮か経木に包んでお客に渡したものであります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...竹の皮に包まれたお弁当を二つかかえて現れ...
太宰治 「未帰還の友に」
......
種田山頭火 「行乞記」
...薄暗いランプの光で寒竹の皮をむきながら美しい絵を思い浮べて...
寺田寅彦 「森の絵」
...竹の皮と新聞紙と二重に包んで...
豊島与志雄 「母親」
...三年ぶりでお江戸の土が踏める――さあお弁当をたべましょう」老爺(ろうや)は行李(こうり)を開いて竹の皮包を取り出すと...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから後は空(むな)しく竹の皮の亡骸(なきがら)を見つめて思案に暮れていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...竹の皮包をいいあんばいに開いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...竹の皮でくるんだ...
新美南吉 「正坊とクロ」
...竹の皮ですげ替えさせられた上...
野村胡堂 「礫心中」
...大きな握り飯三つに、これも太く輪切りにした沢庵の片が五つ、これが一人前、竹の皮で巻かれ、古新聞に包まれる...
火野葦平 「花と龍」
...それを見送つてスミの打振る手には竹の皮包みがブラブラしてゐる...
三好十郎 「おスミの持参金」
...敏行 (ひらかれた竹の皮包の握り飯を一目見るなり...
三好十郎 「樹氷」
...その御飯が冷めた時魚の大きさに準じて御飯を固く手で握って魚の身を上へ載せそれを竹の皮へ包みますが包むばかりではよく締(しま)りませんからその上を竹の皮の細いので三か所ほど縛って固く締めるほど良いのです...
村井弦斎 「食道楽」
...有り合う竹の皮の草履を突かけて出ると...
夢野久作 「名君忠之」
...それとも蜻蛉(とんぼ)捕りか」竹の皮笠に...
吉川英治 「新・水滸伝」
...群衆の残して行った竹の皮や紙屑が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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