...黄鳥(うぐひす)や竹の子藪に老(おい)を啼(なく)さみだれや飼蚕(かひこ)煩(わづら)ふ桑の畑斯く二句を作り侍りしが...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...竹の子の外皮を混じた紙ではってあった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...竹の子笠被りたるが...
泉鏡花 「紫陽花」
...竹の子笠を冠(かぶ)っていました...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...湯女(ゆな)と同じ竹の子笠を胸へ取って...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...只今の私の持場で一番よく売れますのは「鳥の竹の子煮」です...
辰野九紫 「青バスの女」
...竹の子みたいに一枚々々着衣を脱して...
谷譲次 「踊る地平線」
...・ならんで竹となる竹の子の伸びてゆく雨・竹となりゆく竹の子のすなほなるかな・山から山がのぞいて梅雨晴れ月夜の青葉の散るや一枚・もう一めんの青田となつて蛙のコーラス・がつがつ食べてゐるふとると殺される豚ども・街はうるさい蠅がついてきたついてきた蠅でたゝき殺された・風ふくとんぼとまらないとんぼ六月廿八日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...窓にちかく竹の子が枝を葉をひろげる...
種田山頭火 「旅日記」
...竹の子蕎麦を注文して...
林芙美子 「浮雲」
...○竹の子は孟宗竹にて蛋白質三分二厘八毛...
村井弦斎 「食道楽」
...竹の子はまず輸入品で間に合わす始末...
山本笑月 「明治世相百話」
...だが、夏隣りともなつて季節の野菜物、たとへば、味噌汁のなかのサヤゑんどう、竹の子めし、新そらまめ、若い胡瓜モミなど、母が好きだつたお菜に會ふと、ふと、母が胸をかすめる...
吉川英治 「折々の記」
...裳(すそ)を高く括(から)げあげて、草鞋(わらじ)をはき、竹の子笠を被り、短い小脇差を差しているのである...
吉川英治 「篝火の女」
...新九郎はあたりを見廻して、合羽、竹の子笠、門鑑の三つを引(ひ)っ剥(ぱ)いで、素早く自分の体に纏(まと)った...
吉川英治 「剣難女難」
...三横にかぶった竹の子笠...
吉川英治 「剣難女難」
...大音声と共に竹の子笠を刎(は)ね捨(す)てて...
吉川英治 「剣難女難」
...土間のわらじを、足につけ、壁の竹の子笠を、頭にかぶって、お通は裾(すそ)を折った...
吉川英治 「宮本武蔵」
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