...美妙や紅葉と共に轡(くつわ)を駢(なら)べて小手先きの芸頭を競争するような真似は二葉亭には出来なかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...世界文化の進んでおるところの大学と競争する...
大隈重信 「始業式訓示」
...他国の製品と競争することなどはむろんできぬ...
丘浅次郎 「教育と迷信」
...筋肉神経等の劣った者とが競争する場合には...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...人間の蕃社では相手の蕃社と競争するにあたってなお一つ必要なことがある...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...四匍(よつば)いで競争する……公然と...
豊島与志雄 「操守」
...いずこまでもこの駕籠と競争する気になりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...元日の新聞は単に重量に於(おい)て各社ともに競争する訳になるんだから...
「元日」
...男女両性の接近し競争する傾向近来...
新渡戸稲造 「自警録」
...父と母と競争すると母の方が針金を通すのは上手であった...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...仕事の奪いあいをして競争するなんて...
火野葦平 「花と龍」
...第四に犯罪者と探偵とが競争する場合にはほぼ互角の腕前であることが必要である...
平林初之輔 「私の要求する探偵小説」
...よし当人は競争するつもりに非(あらざ)るも傍にある余ら常に両者を比較して評する傾向あり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...いわく兎が亀に会うて自分の足疾(はや)きに誇り亀の歩遅きを嘲ると亀対(こた)えてしからば汝と競争するとして里程は五里賭(かけ)は五ポンドと定めよう...
南方熊楠 「十二支考」
...単なる筋肉的なスピードだので競争するのはちっとも好きでないが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...競争することは困難であっても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そのころは題詠で競争する風習があった...
柳田国男 「故郷七十年」
...寄ってたかって外題の当てっこを競争するようになったので...
夢野久作 「オンチ」
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