...恰も競争している子供を後から押すような具合になり...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...墺地利(オーストリア)等もまた各々(おのおの)これに応じて増すという風に競争して...
大隈重信 「世界平和の趨勢」
...今後のわが国はいかにして他の一等国と競争してゆくことができるであろうか...
丘浅次郎 「教育と迷信」
...しかして際限のある食物を多数のものが分けて食うことになれば、遠慮していてはとうてい餓死するをまぬがれぬから、各自競争して、他人を餓死せしめても、自分だけは飽食しようと心掛けるにいたるはむろんのことである...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
...秋ちゃんと競争してのぼせ上って...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...競争して大川へ飛び込み...
太宰治 「ロマネスク」
...彼と私とは抜群の誉を担いつゝ常に競争して居ました...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...自然という客観物をば相手の人間と競争して戦い取る時に理論の客観性が得られるのだと云ってもいい...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...僕んとこと競争してみ給い...
豊島与志雄 「裸木」
...早く多数の句を作る事を競争してせり吟などと称えていた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...その上おたがいに公然と老伯爵夫人から盗みをすることを競争していた...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...つねに隣区と競争して利害を殊(こと)にするにおいてをや...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...彼女に対して今三人の若い患者が競争してゐることであつた...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...私と輝子はタイプライターの練習を競争してゐたが忽ち私の方が上達してしまつて...
牧野信一 「奇友往来」
...そこでわたくしは必死になってあの写真と競争してみる気になったのです...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「最終の午後」
...出来るだけ読者の閑暇を潰せるように競争して書いたのが初まりだという説明を聞くと...
夢野久作 「探偵小説の正体」
...ロシア文学の尨大さは自国のこの草と競争しているようなものだ...
横光利一 「欧洲紀行」
...機械と労働とは断(た)えず競争しており...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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