...あの花と優美を競ふ事の出来るきれいな活きものになるのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...9.英人乃至フランス人が劇場の切符賣場や電車へたかる際には概して穩かに先を競ふなどの振舞のないことを見た者の眼には...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...筬の音と張り競ふのか...
高浜虚子 「斑鳩物語」
...互に競ふらしかつた...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...『ああ無常なる人間の中に秀づる君はたそ?名譽を競ふ戰場に我は初めて君を見る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...美に於てアプロヂーテーに競ふとも...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...おの/\の政黨互ひに政府に盲從せんことを競ふて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...おの/\の政党互ひに政府に盲従せんことを競ふて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...殊に牡丹花紅白數株ありて各妍を競ふ...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...競ふて武器を執りはしたが...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
...主だつた持主は夫々工夫を凝らした上句の新奇を競ふのであつた...
牧野信一 「鱗雲」
...この両家は毎年糸の長さを競ふてゐた...
牧野信一 「鱗雲」
...村井と競ふて徹夜することが多かつた...
牧野信一 「南風譜」
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正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...自己の本領屹然(きつぜん)として山岳(さんがく)と高きを争ひ日月と光を競ふ処...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...しかも華麗を競ふたる新古今時代において作られたる技倆(ぎりょう)には...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...西洋人に身を任せる事を競ふ女と共に...
水上瀧太郎 「山を想ふ」
...午は少壮者が健啖を競ふので...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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