...今後も益々競うて自然を征服せんと努めて居るのである...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...芸術の名に値いせざる歌謡演劇に一時の慰楽を競うのは...
田辺元 「メメント モリ」
...先日來の同期卒業生丈けの集りよりも一層人數と時代がふえて話の範圍がひろくなつたので皆々競うて思ひ出話をする...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...日本橋(にほんばし)の大通(おおどおり)を歩いて三井三越を始めこの辺(へん)に競うて立つアメリカ風の高い商店を望むごとに...
永井荷風 「日和下駄」
...この君臣技を競うという...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...高さを競うほどの藁(わら)屋根が一団の紅蓮(ぐれん)となるさまは...
野村胡堂 「胡堂百話」
...トリックの新奇を競う結果...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...恣に食らい競うという風であった...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...嫉妬の念を絶ちて相競うの勇気を励まし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...ニューヨークのメトロポリタンと覇を競うシカゴ・オペラカンパニーと一年に百回「お蝶夫人」をうたうこと...
三浦環 「お蝶夫人」
...ただ一の很狗(こんく)を見るも競うて大いに吠え囓まざるなし...
南方熊楠 「十二支考」
...殿上役人が競うように凝った姿をして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...競うためには多く作らねばならぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...競うて珍しい縞柄(しまがら)の見本を集め...
柳田国男 「木綿以前の事」
...競うようにひるがえった...
吉川英治 「私本太平記」
...わたくしの功を競うな...
吉川英治 「新書太閤記」
...外観の美を競うようにグランド・ホテルは白い影を水に映し...
吉行エイスケ 「スポールティフな娼婦」
...毎朝早起をしてその花を拾ひ競うた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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