...省作は歯ぎしりをかんで競うて見ても...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...食道楽の人は互いに競うて新しい変わった方法を発見しようとした...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...江戸は美食を競うところであって...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...彼らは競うて、音楽や高級の詩の話をもちかけてきた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...当時災害に遭って物質的にも精神的にも飢え切っていた市民は競うてこの震災版を求めること渇者の水に於ける如くで...
中里介山 「生前身後の事」
...高さを競うほどの藁(わら)屋根が一団の紅蓮(ぐれん)となるさまは...
野村胡堂 「胡堂百話」
...トリックの新奇を競う結果...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...孔雀(くじゃく)は妍(けん)を競う宮女(きゅうじょ)のように羽根をひろげて風の重みを受けておどおどしている...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...豈(あに)外国に競うて文明を争うに遑(いとま)あらんや...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...定家(ていか)の糟粕(そうはく)をしゃぶるでもなく自己の本領屹然(きつぜん)として山岳と高きを争い日月と光を競うところ実に畏(おそ)るべく尊むべく覚えず膝(ひざ)を屈するの思い有之(これあり)候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...ただ「世の中は」の歌のごとく古意古調なるものが『万葉』以後においてしかも華麗を競うたる『新古今』時代において作られたる技量には驚かざるを得ざる訳にて...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...和算家は競うて解義を試みる...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...苅り手競うてこれを捕う...
南方熊楠 「十二支考」
...あるいは温室にあるいは野辺にその香を競うた...
柳宗悦 「北九州の窯」
...競うて下受権を獲得し...
柳田國男 「名字の話」
...末の廂の間に妍(けん)を競うた...
吉川英治 「私本太平記」
...名を競うものだった...
吉川英治 「私本太平記」
...競うようにひるがえった...
吉川英治 「私本太平記」
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