...今を盛りと咲き競うは...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...殊に祇園祭には京都中の家々が競うて秘蔵の屏風...
上村松園 「今日になるまで」
...世界の最も文明なる最も強壮なる国民と相競うという事については...
大隈重信 「国民教育の複本位」
...各種の雑誌は競うて君の作物を掲げ...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...おのおの負けず劣らず火焔(かえん)の猛烈を競うのだそうであるが...
太宰治 「服装に就いて」
...先日來の同期卒業生丈けの集りよりも一層人數と時代がふえて話の範圍がひろくなつたので皆々競うて思ひ出話をする...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...彼らは競うて、音楽や高級の詩の話をもちかけてきた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...高さを競うほどの藁(わら)屋根が一団の紅蓮(ぐれん)となるさまは...
野村胡堂 「胡堂百話」
...読者のチャンスは自己の機知を合理的な探偵と競うところにある...
平林初之輔 「文芸は進化するか、その他」
...豈(あに)外国に競うて文明を争うに遑(いとま)あらんや...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...広場の中央にある方尖塔(オベリスク)の下に先を競うて駈けつけるのである...
牧野信一 「山彦の街」
...万人競うて金鶏柱下の土を少しく取り佩(お)ぶれば...
南方熊楠 「十二支考」
...中世以前からこれとよく似た賭弓(のりゆみ)の御式(おしき)があって射手(いて)は右左に分れて勝負を競うほかに...
柳田国男 「こども風土記」
...昔国中の牢人(ろうにん)が競うて大阪城に馳(は)せ集まった如く...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...部落互いに技を競うほかに...
柳田国男 「山の人生」
...第二職業広告用の理髪彼女達職業婦人のグループはこうしたわけで派手を競うた...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...攻め競う味方を指揮していた...
吉川英治 「三国志」
...美を装い艶を競うを命とする女...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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