...端麗なるその御(おん)姿の...
泉鏡花 「一景話題」
...谷間シズカが端麗な若者と結婚したのによって知れる...
海野十三 「断層顔」
...殊にその形の端麗なので聞えてゐた...
田山花袋 「日光」
...いつもの端麗な顔だった...
豊島与志雄 「塩花」
...伯爵は思わず端麗な顔を伏せて...
野村胡堂 「死の予告」
...そして死もまた奪ふことの出來ない端麗な美しさが殘つてゐるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...端麗な顏立ちも心配やら恐怖やらに歪(ゆが)んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八五郎に追つ立てられるやうに、平次の家へ入つて來たのは、噂の通りの良い娘で、十九といふには若々しく、媚(こび)も誇張もないので、少し淋し過ぎますが、眼鼻立の端麗な、いかにも武家風な感じのする美人でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その中にも故村雲尼公(むらくもにこう)は端麗なる御容姿が...
長谷川時雨 「明治大正美女追憶」
...端麗な顔をした日本人で...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...端麗な面もちをした...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...そして端麗なしかし峻嚴な靜けさの中に變に怖しいところのある彼の顏を眺めた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...端麗な鼻であつた...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...単純な端麗なその姿には...
柳宗悦 「民藝四十年」
...恐らくこの部屋中のどの人形よりも端麗な...
夢野久作 「白菊」
...珠のように端麗なお人であったと母からは聞いていたのに――今見れば...
吉川英治 「大谷刑部」
...なお端麗な余風をとどめているばかりでなく...
吉川英治 「新書太閤記」
...その端麗なすがたを見ただけでは分らない...
吉川英治 「源頼朝」
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