...端麗なること美人に似たり...
泉鏡花 「悪獣篇」
...端麗なるその御(おん)姿の...
泉鏡花 「一景話題」
...容姿端麗なる青年だった...
海野十三 「人間灰」
...その男は流行上履(うわばき)のような皮膚に端麗な眼鼻をもった美青年でした...
谷譲次 「踊る地平線」
...夫人の品のよい端麗な顔は...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...あゝいふ清らかな端麗な異性もある...
田山花袋 「道綱の母」
...濃越三万八千石の百姓を救いましょう」挙げた顔――二十九歳の端麗な出雲守頼門は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...ギリシャ彫刻のアポロのように端麗な青年...
野村胡堂 「九つの鍵」
...これには深いわけがあります」「――」お夏は端麗な顏を擧げました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...眼鼻立ちの端麗な...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その端麗な顔を見ると...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...むしろその正反対なる厳粛端麗なる理智的格調の美に長所を有するので...
萩原朔太郎 「蒲原有明に帰れ」
...彼の端麗な顏を大理石の彫像そのまゝだと思つたことはなかつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そして端麗なしかし峻嚴な靜けさの中に變に怖しいところのある彼の顏を眺めた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...紺のダブルに包まれた端麗な姿と良心と熱意のために心もち上気した顔ばかり眺めていたそのうちに前夜の川岸のアパートでベソベソ泣きながらズボンを拾っているお前の姿を思い出したすると急にムカッと来た...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...単純な端麗なその姿には...
柳宗悦 「民藝四十年」
...端麗な少年と云って...
夢野久作 「暗黒公使」
...珠のように端麗なお人であったと母からは聞いていたのに――今見れば...
吉川英治 「大谷刑部」
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