...官能の滿足を第一の關門とする生活の外にも、猶直截な、端的な、充實した、精神の生活があり得ないだらうか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...作家の端的な気もちが...
上村松園 「双語」
...小説の如き長篇で現すことの出来ぬ端的な描写...
高浜虚子 「俳句への道」
...書を学ぶのはすなわち造型美の最も端的なるものを学ぶ事であり...
高村光太郎 「書について」
...モガよりもはるかに先端的な恋をしているのである...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...この読者大衆の複合的な生活意識の端的な断層によって...
戸坂潤 「思想としての文学」
...印象は大抵単純で端的な好悪・快不快というような抽象的な規定として受け取られるのであり...
戸坂潤 「思想としての文学」
...「今日その最も尖端的なる力は何と云っても武力であるが故に...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...風俗が芸術的な面白さにまで高められるのはそれが思想の端的な市井的表現という形をとるからである...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...だが実は風俗こそ社会に於ける思想の最も端的な表現だという事実を考えて見ただけでも...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...尖端的な文化人らしい態度とさえも是認されるに至った...
豊島与志雄 「風俗時評」
...それへの端的なる反省が美的感情を構成するのである...
中井正一 「スポーツの美的要素」
...それを立証する最も端的な証拠は...
中井正一 「調査機関」
...最も先端的な思想運動で...
野村胡堂 「胡堂百話」
...官能的表徴は少くとも純粋客観からのみ触発された経験的外的直感のより端的な認識表徴であらねばならぬ...
横光利一 「新感覚論」
...端的な会話を投げ合って...
吉川英治 「江戸三国志」
...こんな意味も連絡もない端的な文字が...
吉川英治 「江戸三国志」
...極めて端的な例であるが...
吉川英治 「折々の記」
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