...エセックスという尖端的な文芸復興期の児の貴族の心中にまだ燃えて熄まないのだった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...小説の如き長篇で現すことの出来ぬ端的な描写...
高浜虚子 「俳句への道」
...そしてそのもっとも端的な場合が――床屋だ...
谷譲次 「踊る地平線」
...先端的なものの流行(はや)る世の中で古いものを読むのも気が変わってかえって新鮮味を感じるから不思議である...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...モガよりもはるかに先端的な恋をしているのである...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...正確で端的な「ニユウスタイル」である...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...挙国一致というものの最も端的な表現であるこの銃後の熱誠は...
戸坂潤 「挙国一致体制と国民生活」
...服装は文化の端的な現われで一切のものが制服文化の内に吸収される...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...――私は思想の最も卑近で端的な現われは...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...この読者大衆の複合的な生活意識の端的な断層によって...
戸坂潤 「思想としての文学」
...一つの端的な事実を云い表わすに過ぎない...
戸坂潤 「辞典」
...だが実は風俗こそ社会に於ける思想の最も端的な表現だという事実を考えて見ただけでも...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...発端的な時期として示されている期間の私の状態にしろ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...具象的、写生的、即物的、――外界描写的要素の殆んど絶無なところから、これらの短歌の場合、反つてそのポエジイを、最も端的な、確乎とした、明晰なものとしてゐるのは、実はこの詩形の本質を把握し駆使する上に遺憾のなかつた結果であらう...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...もっとも端的なあらわれがあると思う...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...むしろ玄洋社のこうした気風に対して異端的な考えをさえ抱いていたらしい事が...
夢野久作 「近世快人伝」
...近頃流行の猟奇趣味とか、探偵趣味なぞいうものが、足元にも寄り付けないくらい神秘的な、尖端的な、グロテスクな、怪奇、毒悪(がいどく)を極めた……ナニ、まだ見た事がないから見せてくれ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その言葉のうちの端的な意味に...
吉川英治 「江戸三国志」
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