...直江津なる友人へ急用の端書(はがき)を出すためである...
伊藤左千夫 「浜菊」
...日光羊羹(ようかん)を三棹(さお)と絵端書とを出した...
谷崎潤一郎 「細雪」
...悦子が絵端書をひろげながら聞いた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そして寝ながら端書を書いた...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...寥平さんのおかげで、炊事具少々、端書六十枚、其他こま/″\したものを買ふ、お歳暮を持つて千体仏へ行く、和尚さんもすぐれた魂で私を和げて下さつた...
種田山頭火 「行乞記」
...持つてゐるだけの端書を書く...
種田山頭火 「行乞記」
...自分で断然年賀端書を廃して悠然炬燵(こたつ)にあたりながら彼の好む愚書濫読に耽(ふけ)るだけの勇気もないので...
寺田寅彦 「年賀状」
...端書で零(こぼ)して来た...
徳田秋声 「足迹」
...桂浜の茅屋を思ふ」八月十三日「朝夢に襲はれて泣く」「夏より端書来る...
中谷宇吉郎 「『団栗』のことなど」
...この人は数年前よく端書(はがき)で私に俳句を書いてくれと頼んで来たから...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...私はその人の端書を見るのがだんだん不愉快になって来た...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...宗助(そうすけ)は安井(やすゐ)と御米(およね)から屆(とゞ)いた繪端書(ゑはがき)を別(べつ)にして机(つくゑ)の上(うへ)に重(かさ)ねて置(お)いた...
夏目漱石 「門」
...やがて下女が第二の絵端書(えはがき)を持って来た...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...農民(ムジイク)やなんかの絵端書(えはがき)も送ってやろう...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...大阪の市街(まち)を寫した繪端書を寄越した...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...そして、聞いてゐる筈の妹が寢ころんで眠りに落ちると、姉はカルモチンを定量通りに服してから机に向かつて、繪端書に、「折角此處まで來たのだから、成るべく長く辛抱して、からだを丈夫にして歸りたいと思ひますが、とく子が遊び相手のないのに飽いて、淋しさうにしてゐるのが可愛さうでなりませんから、二三日うちに一先づ歸宅いたしますかも知れません...
正宗白鳥 「新婚旅行」
...端書入れから出してお梅に見せた...
正宗白鳥 「孫だち」
...今一葉には「八十(やそ)になりけるとしのはじめに」と端書して「今朝ぞ見る八十のちまたの門の松」と書し...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
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