...『帝国文学』を課題とした川柳をイクツも陳(なら)べた端書を続いて三枚も四枚もよこした事があった...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...小にしては記念絵端書を買わんとする争いにいたるまで...
丘浅次郎 「人道の正体」
...駅で書いたらしい詫(わ)びの端書が来たけど...
高見順 「如何なる星の下に」
...この端書をよこした人も医者だそうである...
寺田寅彦 「随筆難」
...そして昨日K君に書いた端書は訂正しなければならないと思った...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...宅(うち)へ端書(はがき)したゝむ...
寺田寅彦 「東上記」
......
中原中也 「(古る摺れた)」
...以来端書を寄こす事はいっさい無用であると書いてやった...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...絵端書が済んで、しばらく世間話をした後で、岡田とお兼さんはまた来ると云って、母や兄が止(と)めるのも聞かずに帰って行った...
夏目漱石 「行人」
...暑中休暇を利用して海水浴に行った友達からぜひ来いという端書(はがき)を受け取ったので...
夏目漱石 「こころ」
...一枚の端書に過ぎなかったけれども...
夏目漱石 「道草」
...それから近頃じゃ端書(はがき)さえ出せば...
夏目漱石 「明暗」
...腹のなかではすでに安井の端書(はがき)を手にする時の心持さえ予想した...
夏目漱石 「門」
...四月三日●昭和二十一年五月十八日 東京都大森区馬込東二ノ八九九末田方より 広島市古田町字高須二三六 前田恭子宛端書を有難う...
原民喜 「書簡」
...厭やに成つたら私の所(とこ)まで端書一枚...
樋口一葉 「大つごもり」
...昨日(きのふ)こんな端書(はがき)が来たんでせう...
平出修 「二黒の巳」
...私は端書を貰ったきりで...
松崎天民 「友人一家の死」
...端書きも作者の名も書き抜いて置いて見るのがおもしろいのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
便利!手書き漢字入力検索