...折よく先刻書いて置いた端書の投函(とうかん)を頼もうと思って...
芥川龍之介 「疑惑」
...これが画端書(えはがき)でも御馴染(おなじみ)の...
芥川龍之介 「上海游記」
...直江津なる友人へ急用の端書(はがき)を出すためである...
伊藤左千夫 「浜菊」
...今日の所得銭 四十五銭 米 一升三合今日の買物煙草 四銭 焼酎 十一銭端書 六銭 味噌 八銭途上で拾ひあげた句七つ...
種田山頭火 「行乞記」
...三銭 端書弐枚〆金弐拾銭也 差引残金なしこの報告書の具体的記述はかうである...
種田山頭火 「其中日記」
...他方は端書すら奉書紙にあらざれば書せず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...薄墨色のインクで印刷された端書をもう一度マジ/\と見直した...
中原中也 「逝ける辻野君」
...都踊の端書をよこして...
夏目漱石 「虞美人草」
...暑中休暇を利用して海水浴に行った友達からぜひ来いという端書(はがき)を受け取ったので...
夏目漱石 「こころ」
...彼にも勧誘の端書をよこした時...
夏目漱石 「道草」
...「あの人の事で何か用事が出来たんですって」なるほど端書には島田の事で会いたいからちょっと来てくれと書いた上に...
夏目漱石 「道草」
...岡本へは二三日中(にさんちじゅう)に端書(はがき)を出すか...
夏目漱石 「明暗」
...ちょっとでいいから来いという端書が来た...
夏目漱石 「門」
...子供たちと市河君に絵端書を書いた...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...――私と妻とはときどきそんな立原がさまざまな旅先から送ってよこす愉しそうな絵端書などを受取る度毎に...
堀辰雄 「木の十字架」
...私は端書を貰ったきりで...
松崎天民 「友人一家の死」
...毎日毎日全国からは感激の手紙や端書が幾百通も...
山本実彦 「十五年」
...官製端書(はがき)とは相見えず...
夢野久作 「瓶詰地獄」
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