...またこれを写真にとり絵端書などに造って誇っている世上のありさまを見て...
丘浅次郎 「理想的団体生活」
...今度はこの端書がここへ来るまでに多くの人の目に露(さら)された事を思うた...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...ここにその端書を同封して置きます今日までは非常に寒い気候でしたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...諸方の知友へ通知端書を出す...
種田山頭火 「行乞記」
...行乞米を下さいといつてお布施を下さる、写真をとつてもらふ、端書、巻煙草、電車切符を頂戴する、――何から何までありがたい...
種田山頭火 「行乞記」
...男からは国府津(こうづ)の消印で帰途に就(つ)いたという端書(はがき)が着いて翌日三番町の姉の家から届けて来た...
田山花袋 「蒲団」
...この三月にはまた次のような端書(はがき)が来た...
寺田寅彦 「随筆難」
...その後の端書(はがき)によるとやはり見に行ったそうである...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...絵端書を寄す...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...薄墨色のインクで印刷された端書をもう一度マジ/\と見直した...
中原中也 「逝ける辻野君」
...時に糸公面白い話を聞かせようか」「なに」「京都の宿屋の隣に琴(こと)を引く別嬪(べっぴん)がいてね」「端書(はがき)に書いてあったんでしょう」「ああ」「あれなら知っててよ」「それがさ...
夏目漱石 「虞美人草」
...彼の端書よりもいかに鮮(あざや)かに...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...彼にも勧誘の端書をよこした時...
夏目漱石 「道草」
...宗助(そうすけ)は安井(やすゐ)と御米(およね)から屆(とゞ)いた繪端書(ゑはがき)を別(べつ)にして机(つくゑ)の上(うへ)に重(かさ)ねて置(お)いた...
夏目漱石 「門」
...午後一時までに苦沙弥(くしゃみ)の家(うち)へ来いと端書(はがき)を出しておいたから」「人の都合も聞かんで勝手な事をする男だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...…………絵端書は…………...
平出修 「公判」
...私は端書を貰ったきりで...
松崎天民 「友人一家の死」
...なんだかAさんに逢ひたくつて端書を出す...
水野仙子 「道」
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