...端厳微妙(たんごんみみょう)の世尊の御姿が...
芥川龍之介 「俊寛」
...いかにも微妙端厳(みみょうたんごん)な...
高神覚昇 「般若心経講義」
...その端厳にして旺盛(おうせい)な仏徳発揚の力といい...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...暗い中にもくッきりと鮮やかに浮き出て居る純白の肌の色、気高い鼻筋から唇、頤、両頬へかけて見事に神々しく整った、端厳な輪廓、―――これがお伽噺に出て来る天使と云うのであろうかと思いながら、私は暫くうっとりと見上げて居たが、ふと額から三尺ばかり下の壁に沿うた圓卓の上に、蛇の置物のあるのに気が付いて其の方へ眼を転じた...
谷崎潤一郎 「少年」
...大沢を正面に、白山岳と劔ガ峯から、左右に大裾をひき放った、最も斉整、端厳の相だ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...その端厳優麗(たんげんゆうれい)なる趣は言葉に尽せない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...端厳(たんごん)な筆に綴(つづ)りあわせたであろう...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...端厳に胸を合せたフロックコオトに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...しいて周囲から作られた人工の端厳美(たんげんび)と...
吉川英治 「私本太平記」
...後刻(ごこく)あらためてお目にかかりましょう」端厳(たんげん)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...これはめッたに山寨(さんさい)などではお目にかからない端厳(たんげん)な人品だ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...端厳(たんげん)な気と...
吉川英治 「親鸞」
...それがとても幼い者の振舞(ふるまい)とは思われないほど端厳(たんげん)な居ずまいであったことなど...
吉川英治 「親鸞」
...主客の端厳な姿に改まった眼を...
吉川英治 「親鸞」
...端厳なすがたを少しも崩してはいない...
吉川英治 「親鸞」
...端厳(たんげん)な肖像が描かれてあった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...その「いまだかつて見ざる端厳なる相貌」に歓喜した...
和辻哲郎 「偶像崇拝の心理」
...そこではいかに端厳に描かれた仏菩薩の像もこれほど人間ばなれのした感じを与えない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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