...私のいらだたしさはそこから端を発しているのだ...
上田広 「指導物語」
...これは作者の一夜の幻想に端を発しているのである...
太宰治 「一つの約束」
...そして悲哀(トリステサ)を買ったことからその悲哀(トリステサ)に端を発して妻の機嫌を害ねたこと...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...一方に於て彼の富国論はアリストテレスの『ニコマコス倫理学』と『政治学』とに端を発していると共に...
戸坂潤 「科学論」
...実践上東方に端を発してから...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...太陽の光に気がついた時にその端を発しているのである...
中井正一 「美学入門」
...全てが恐ろしいほどこんがらかったのは国王に端を発しているのです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...いとも花々しい労働に没頭することから端を発して幽遠な精神上の光りの国へ憧憬の翼を差し伸したい――そんな風な...
牧野信一 「祝福された星の歌」
...たしかにそれは田舎の財政上の騒動の頃に端を発してゐると見られた...
牧野信一 「泉岳寺附近」
...また一家の祟りに端を発して養子夫婦が逐いだされたり...
正岡容 「我が圓朝研究」
...私たちはこれから九州の南端を発して北へと上り...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...二度目の女中さんに「志」をあげるときのことばから端を発して...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...時局を通じて暗々の裡(うち)に人心を威圧しているのもこの辺に端を発してるのではなかろうか...
夢野久作 「近世快人伝」
...私と呉一郎を実験材料とした精神科学に関する研究から端を発しているらしく...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...幡随院長兵衛(ばんずいいんちょうべえ)の死からその端を発している...
吉川英治 「剣難女難」
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