...彼のほうでも籐椅子の端っこへ腰をおろしたが...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...部屋の端っこにおかれたテーブルの上で燃えている蝋燭は...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...智恵子は細くて丈夫な紐を一本用意して、その端っこを三つ四つ、短銃の引金に巻き付け、一方の端っこを、境の扉(と)の鍵穴を通して、自分の部屋へ通したのだ...
野村胡堂 「踊る美人像」
...妙子の寝台の端っこに立って...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...丁度その時、「一関から写真が届きました」お高が持って来た引伸写真の包、引き割くように開いて見ると、中から出たのは四切(よつぎり)の写真で、平泉館の地下の宝庫の絵図面が、銅板の原図よりも明瞭に見られるばかりでなく、端っこの方に、小刀(ナイフ)か何かで引っ掻いた文字...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...端っこには、紛れもなく、墨で書いたたの字...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この端っこのたの字は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...端っこに書いたたの字がまだ濡れていた...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手掛りの端っこも掴(つか)めません――それどころか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――畑の端っこに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...川へ乗出した一番端っこの...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...往来の端っこにあったそうで」死骸は明らかに絞殺で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...……あたしの部屋は備前堀の側の庭に向いた端っこで...
久生十蘭 「魔都」
...――「もうおおかた端っこのとこでさ」「端っこのところだって!」と...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...廊下の端っこにある」レックミア侍従がお礼をモゴモゴ言って...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...またこのけちな端っこが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「あの端っこの、背の高いの」と信二は赧くなる顔をそむけながらいった...
山川方夫 「その一年」
...どこへ行ってたのさ」「東京の端っこのね...
山川方夫 「待っている女」
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