...それは建物の一方の端からであつたが...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...出て来た子供は中途半端から聞くのだから...
石川啄木 「葉書」
...と呼ばれ得るような組織は片端から隠れファシストあるいは「ファシスト志向」というレッテルを貼られる...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「ファシズムとは何か」
...君の名前がロンドンの端から端までも鼻つまみになるようにしてやることができるし...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...城下まちを端から端まで走り廻りました...
太宰治 「津軽」
...ついに雷専門の雑学者頼まれもせんのに外国まで問合せを出すバカだから、もちろん逢う外人もって、失礼ですが御地では雷(サンダー)は鳴りますかね? とばかり、片っ端から聞く...
橘外男 「雷嫌いの話」
...それでもその言葉の端からいろいろなことがわかつた...
田山花袋 「道綱の母」
...端から数えて五番目の構えから...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...それを端から端へつなぎ合わしてみると...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その焼けあんばいによって焜炉の扉のかげんをするのをひとりで興がりながら端から醤油をつけてたべる...
中勘助 「島守」
...道端からずつと奥深い処に在つたやうに思はれるが...
永井荷風 「里の今昔」
...むかし井ノ頭上水の流れてゐた小日向水道町の道端から...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...片っ端から調べるより外に方法はなかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...社交室にい合わせないひとたちが片っ端から槍玉にあげられる...
久生十蘭 「キャラコさん」
...片端から塩水に漬けてとりかかり...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...続きはお前次第だ』テンプルが手紙を端から端まで二回読んだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...あるひは日本の内地だけでも端から端までゆつくり旅行して見たいよ...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...襟頸を引ッ掴んで由良川の激流の中へ片ッ端から投げ込んだ...
吉川英治 「剣難女難」
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