...君の詞の端々を聞きて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...言葉の端々(はしばし)にも...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...朽ちてゆく『時』の端々を取逃すまいとするかのやうに...
薄田泣菫 「喜光寺」
...彼(女)はその日常生活の末々端々にいたるまで女子として行動し――そして売春婦として存在することによつて...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...奥方のお言葉の端々からそれくらいのことは察しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...遠く村の端々まで拡がつた流しの唄を時々耳に止めながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...忽ち頭から身體の端々(はし/″\)まで傳つて私を動かした云ひ表はせぬ感情の爲めにである...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...言葉の端々に苦痛と軽蔑が表れていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...時々は思い出した端々を人に話すことができるというのは...
柳田国男 「故郷七十年」
...他の半分を占める国の端々が...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...それがもうこのような端々の土地にしか残っていないのは...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...どうか御容赦を」言葉の端々に滲み出る妻への愛情...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...ではこっちにゆだんをさせようというつもりだろうか……うしろから挙動の端々をじっとみまもりながら...
山本周五郎 「新潮記」
...力が這入っておりさえすれば端々の事はあまり八釜(やかま)しく云わなかったようである...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...言葉の端々(はしはし)でよくわかった...
夢野久作 「鉄鎚」
...言葉つきの端々(はしばし)に到るまでも...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...卒伍(ソツゴ)ノ端々ニマデ心ヲ強メケル――とは家中のみでなく一般の定評だった...
吉川英治 「黒田如水」
...語句の端々(はしばし)を穿鑿するのは作品としての取り扱いの準備であってそれ自身が目的なのではない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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