...君の詞の端々を聞きて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...金色の眺めの端々はそれぞれに暗黒へと沈んだ...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...ほんの些細(ささい)な端々(はしばし)にもよく現われているように感じた...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...ほんの些細な端々(はしばし)にもよく現はれてゐるやうに感じた...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...午後三時頃の温かい光線が衰弱した神経の端々まで沁みわたって...
種田山頭火 「夜長ノート」
...その日のうちにうっかりと口を滑らした言葉の端々までが...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...奧方のお言葉の端々からそれ位のことは察しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...言葉の端々まではっきりと聞きとれる...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...金属的な黄色い声の端々(はしばし)に...
火野葦平 「花と龍」
...言葉の端々に苦痛と軽蔑が表れていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...人の詞の端々に冷たい汗を掻かせられる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...九州の端々(はしばし)でも上五島(かみごとう)でバッジョ...
柳田国男 「こども風土記」
...力が這入っておりさえすれば端々の事はあまり八釜(やかま)しく云わなかったようである...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...その端々、隅々から赤や、青や、茶色の焔がポーッと燃え上るたんびにそこいら中が明るくなって、又、前にも増した暗黒を作って行く物すごい光景を、薄板工場の中から湧き起るケタタマシイ雑音の交錯が伴奏しつつ、星だらけの霜の夜を更けさせて行く...
夢野久作 「オンチ」
...言葉の端々(はしはし)でよくわかった...
夢野久作 「鉄鎚」
...疲れ切った神経の端々に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...卒伍(ソツゴ)ノ端々ニマデ心ヲ強メケル――とは家中のみでなく一般の定評だった...
吉川英治 「黒田如水」
...彼を迎えた留守居衆から端々(はしばし)の召使までが...
吉川英治 「新書太閤記」
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