...君の詞の端々を聞きて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...表情や言葉の端々(はしばし)にも見て取ることが出来た程で...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...心ありげの語(ことば)の端々(はし/″\)も...
高山樗牛 「瀧口入道」
...彼(女)はその日常生活の末々端々にいたるまで女子として行動し――そして売春婦として存在することによつて...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...ほんの些細な端々(はしばし)にもよく現はれてゐるやうに感じた...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...奧方のお言葉の端々からそれ位のことは察しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...文句の端々に曝露している...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...私が王子を書斎に引っ張り込んだことになって」ジェシが本当のことを言ってるのは言葉の端々に見て取れた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...ほんのり端々で紅らんだ白桃の花は...
宮本百合子 「斯ういう気持」
...乱れ書きにした端々にまで人を酔わせるような愛嬌がこもっているこの片(ひら)以外の物はもう見ようともされないのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人の詞の端々に冷たい汗を掻かせられる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...国語の利用が国民の端々(はしはし)に行き渡ったのであるが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...他の半分を占める国の端々が...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...疲れ切った神経の端々に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...兵士の端々にまで...
吉川英治 「私本太平記」
...卒伍ノ端々(ハシバシ)マデモ心ヲ安ンジケリとは...
吉川英治 「新書太閤記」
...語の端々までも峻厳な芸術的良心が行きわたっている...
和辻哲郎 「生きること作ること」
...語句の端々(はしばし)を穿鑿するのは作品としての取り扱いの準備であってそれ自身が目的なのではない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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