...言葉の端々(はしばし)にも...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...正造は高橋の端々から...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...彼(女)はその日常生活の末々端々にいたるまで女子として行動し――そして売春婦として存在することによつて...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...そんな端々にまで...
太宰治 「二十世紀旗手」
...その日のうちにうっかりと口を滑らした言葉の端々までが...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...それから急に水温を高めてその端々に羽毛状の枝を付けて行けば良い...
中谷宇吉郎 「雪を作る話」
...奥方のお言葉の端々からそれくらいのことは察しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...奧方のお言葉の端々からそれ位のことは察しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...聞いてみると、去年の夏ごろまで京に住んでいたものだと、かぼそい声でこたえたが、言葉の端々に、隠そうにも隠しようのない、ゆかしい調子があった...
久生十蘭 「奥の海」
...遠く村の端々まで拡がつた流しの唄を時々耳に止めながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...乱れ書きにした端々にまで人を酔わせるような愛嬌がこもっているこの片(ひら)以外の物はもう見ようともされないのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...時々は思い出した端々を人に話すことができるというのは...
柳田国男 「故郷七十年」
...主としては東北の端々(はしばし)において行われている...
柳田国男 「木綿以前の事」
...他の半分を占める国の端々が...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...それがもうこのような端々の土地にしか残っていないのは...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...端々(ハシバシ)普請(フシン)掃除(サウヂ)ヲ申シツケ...
吉川英治 「新書太閤記」
...軍の端々(はしばし)にいたるまで充分に触れ伝えおけよ」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...おはなしの端々(はしばし)にも...
吉川英治 「日本名婦伝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??