...君の詞の端々を聞きて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...聖徳太子を慕う痛恨な気持が端々に実によく出ているように思われ...
高村光太郎 「回想録」
...親の云ふことは聞いてもいゝ頃だ」その住居の端々(はしばし)にまで行きわたつてゐる潔癖さは...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...町の端々から通りといふ通りは...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...繊細を極めたその枝の端々までが手の切れそうな鮮明な輪廓(りんかく)を持っていることである...
中谷宇吉郎 「雪の十勝」
...その言葉の端々やそれから態度に...
橋本五郎 「地図にない街」
...聞いてみると、去年の夏ごろまで京に住んでいたものだと、かぼそい声でこたえたが、言葉の端々に、隠そうにも隠しようのない、ゆかしい調子があった...
久生十蘭 「奥の海」
...金属的な黄色い声の端々(はしばし)に...
火野葦平 「花と龍」
...地主館(やかた)の端々がチラチラと見えだしたが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...遠く世界の端々までが手に取るやうに見え出したのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...思いきり下品なその端々が外から見えているのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...何かの端々(はしはし)で考えさせられる...
森鴎外 「かのように」
...国の端々(はしばし)の海上知識は...
柳田国男 「海上の道」
...遠い端々の一致があるということを知らないからである...
柳田国男 「海上の道」
...僅(わず)かに民間説話や歌謡の端々(はしばし)に...
柳田国男 「木綿以前の事」
...主としては東北の端々(はしばし)において行われている...
柳田国男 「木綿以前の事」
...一柳斎から「世間識(し)らず」扱いにされた言葉の端々(はしばし)が気にかかって...
夢野久作 「斬られたさに」
...彼を迎えた留守居衆から端々(はしばし)の召使までが...
吉川英治 「新書太閤記」
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