...君の詞の端々を聞きて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...聞いてゐる赤染衞門も和泉式部の僞りなき心の端々に思ひ至つてみると...
今井邦子 「誠心院の一夜」
...午後三時頃の温かい光線が衰弱した神経の端々まで沁みわたって...
種田山頭火 「夜長ノート」
...その機嫌を損じまいと言葉の端々にまで気を配りながら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...亞米利加語は昨年來自分心得にて端々聖か相覺申候得共...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...その日のうちにうっかりと口を滑らした言葉の端々までが...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...その口にする言葉の端々にもあらわだった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...遠く世界の端々までが手に取るやうに見え出したのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...何かの端々(はしはし)で考えさせられる...
森鴎外 「かのように」
...人の詞の端々に冷たい汗を掻かせられる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...深い感激と讃歎とを表現しようとした言葉の端々(はしばし)から...
柳田国男 「海上の道」
...霜月粥と塩このあとに日本の端々(はしばし)...
柳田国男 「海上の道」
...国の四方の端々まで...
柳田国男 「年中行事覚書」
...字句の端々だけに止まってはいない...
柳田国男 「雪国の春」
...端々の兵にまでよく通る...
吉川英治 「私本太平記」
...卒伍ノ端々(ハシバシ)マデモ心ヲ安ンジケリとは...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼を迎えた留守居衆から端々(はしばし)の召使までが...
吉川英治 「新書太閤記」
...それが残した影響の端々は...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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