...お見それしましたと土下座するなってんだい!交尾(さかり)のついた警察の雌犬(めすいぬ)め!」こうも人相が変るものか! と竦然(ぞっ)とせんばかり...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...ただ三人ながら例のこの世の人とも思われぬ蝋(ろう)のような顔色だけが再び意気地なくも私を竦然(ぞっ)とさせたが……「わざわざどうも」と私も急いで立ち上ろうとした...
橘外男 「逗子物語」
...竦然(ぞっ)として足が竦(すく)んで...
橘外男 「逗子物語」
...そして竦然(ぞっ)として...
橘外男 「仁王門」
...私はその後二年ばかりたって竦然(ぞっ)とするような事件のために...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...思わず私は竦然(ぞっ)として立ち止まった...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...こう思って私は竦然(しょうぜん)とした...
谷崎潤一郎 「秘密」
......
中原中也 「在りし日の歌」
...わけもなく竦然とするやうなことに屡々出遇つた...
牧野信一 「秋晴れの日」
...思はず竦然として首垂れてしまつた...
牧野信一 「小川の流れ」
...「振れなければ、あたしがおしてやるから!」私は、竦然として、物もいはずにその場を逃げ出したのであるが、樹(こ)の間(ま)を一寸のあひだグルグルまはつただけで直ぐにつかまへられてしまつた...
牧野信一 「海棠の家」
...そんなことを聞くと竦然とした...
牧野信一 「鏡地獄」
...それこそ如何(どん)な酷い目に遇ふか? 想つたゞけでも竦然とするし...
牧野信一 「鏡地獄」
...と初めて知つて竦然とした...
牧野信一 「毒気」
...竦然として気勢を挫かれた...
牧野信一 「妄想患者」
...竦然(しょうぜん)と...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...風早學士は竦然(ぞツ)とした...
三島霜川 「解剖室」
...(竦然として...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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