...「恋童貞(れんどうてい)」として、純粋で未経験の恋愛経験者を指す...
...尼寺(あまでら)の童貞(どうてい)は擧(こぞ)りて運河に船の行くを眺めたり...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...女の童貞を保護しようといふ案なので...
薄田泣菫 「恋妻であり敵であつた」
...たいへんな童貞だよ! と言いたくなるね...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...童貞の私達とは段が違う...
外村繁 「澪標」
...「私の子供を連れに行く! では子供はここにいないのかしら! 童貞さん...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...童貞女らは囚人らよりもいっそうひどく身をかがめていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...童貞というものは笑いごとでなく...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...童貞の二十一歳であるから...
直木三十五 「死までを語る」
...初旅純心修道院の童貞さまから誠一とカヤノ宛に手紙が来て...
永井隆 「この子を残して」
...とても終生童貞なる聖母にはなれない...
永井隆 「この子を残して」
...――僕は童貞を失って生まれて来た子供なのかしら...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...「聖女ローザ童貞――我汝等に告ぐ...
牧野信一 「疑惑の城」
...僕は童貞なんか、どうでもよかつたのです...
三好十郎 「肌の匂い」
...昔の画家が童貞女の御告(おつげ)の画にかくやうに...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「駆落」
...彼は今まで通りの完全無欠の童貞……絶対無垢の青年として評判の美人……初枝を娶(めと)る事が出来るのだ...
夢野久作 「笑う唖女」
...この幾年は童貞も同じような独り身ですものな...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ほんとの童貞がいるかッてんだ!」「綽空は...
吉川英治 「親鸞」
...大勢の吟友(ぎんゆう)と、柴又の帝釈天(たいしゃくてん)へ吟行した帰り途の昼遊びに、俗に吉原では伏見河岸とよばれる辺の安女郎に、ぼくの童貞も、五十銭程度の揚(あ)ゲ代で惜しみなく洗礼をうけてしまった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??