...工事がついに竣成した...
...彼が十年前に計画した小説がようやく竣成した...
...長年の努力の末に、彼女は演技の技術を竣成した...
...外国語を学ぶことは、会話能力を竣成する上で重要である...
...大学を卒業して、社会に出て仕事の能力を竣成していく...
...名所に石の橋が竣成したのと...
泉鏡花 「怨霊借用」
...古河市兵衛の左右には「こんな短時日にこれほどの大工事が竣成できるものでない...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...帝劇の工事が竣成して花々しく開場した時には私も賓客の一人として招待された...
高浜虚子 「丸の内」
...間もなく竣成(しゅんせい)したので...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...それがようやく竣成(しゅんせい)していよいよ製造を始めようとするとたんに経済界の大変動が突発してそのまま廃墟(はいきょ)になってしまった事などを知った...
寺田寅彦 「写生紀行」
...それが漸く竣成していよ/\製造を始めようとする途端に經濟界の大變動が突發して其儘廢墟になつてしまつた事などを知つた...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...実は小生去冬(きょとう)風労(ふうろう)に悩みそれより滅切(めっき)り年を取り万事甚(はなはだ)懶(ものう)く去年彩牋堂竣成(しゅんせい)祝宴の折御話有之候薗八節(そのはちぶし)新曲の文章も今以てそのまゝ筆つくること能(あた)はず折角の御厚意無に致(いたし)候不才の罪御詫(おわび)の致方(いたしかた)も無御座(ござなく)候...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...明治四十二年再遊の際わたしは疏(そ)水工事の竣成と共に河原の夕涼の恰もその前年より廢止せられた事を聞き...
永井荷風 「十年振」
...麻布の家工事竣成の暁は西洋風に生活したき計画なればなり...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...わたしはこの劇場のなおいまだ竣成(しゅんせい)せられなかった時...
永井荷風 「十日の菊」
...明治の初年架橋工事の竣成(しゅんせい)と共にいずれも跡を絶ち今はただ浮世絵によって当時の光景を窺(うかが)うばかりである...
永井荷風 「日和下駄」
...明治の初年架橋工事(かけうこうじ)の竣成(しゆんせい)と共(とも)にいづれも跡を絶ち今は只(たゞ)浮世絵によつて当時の光景を窺(うかゞ)ふばかりである...
永井荷風 「水 附渡船」
...一八九八年(明治三十一年)に起工して一九一二年(同四十五年)に竣成している...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...御堂(みどう)の竣成したしらせがあったのを機に宇治の山荘へ行った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...即ち来るべき総督府の建物がその竣成(しゅんせい)を今や急いでいる...
柳宗悦 「民藝四十年」
...かくして建物が竣成(しゅんせい)し...
柳宗悦 「民藝四十年」
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