...我々は文芸上の作品を鑑賞する為にも畢竟(ひつきやう)我々自身の上に立ち戻つて来なければなりません...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...(五)これは畢竟(ひつきやう)余論である...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...俺の世間的歡樂に對する畢竟の價値は要するに空虚の點に歸する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...畢竟(ひっきょう)するに全く事実を知らざるに坐(ざ)するものなり...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...この矛盾のために竟(つい)に一生を破壊に終った人であった...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...畢竟(ひっきょう)孤立系というものが考えられるという事にもなる...
寺田寅彦 「方則について」
...長短相融合して竟に一味に落ちざるを得ざるを...
内藤湖南 「學變臆説」
...竟に非望の遂げられないことを悟つた紀昌の心に...
中島敦 「名人傳」
...必竟は同じ事であつたと思ひ出した...
夏目漱石 「それから」
...畢竟(ひっきょう)音楽は...
野村胡堂 「楽聖物語」
...畢竟川開きもそれらの人たちからはじまつたと見てもよいかと思ふ...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...畢竟するに舅姑と嫁と...
福沢諭吉 「女大学評論」
...畢竟この偽君子の多きもその本(もと)を尋ぬれば古人の妄想にて...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...畢竟學者に一種の氣風あるに非ずして...
福沢諭吉 「帝室論」
...そは畢竟(ひっきょう)余り同一趣味に偏し居り候ためと存候...
正岡子規 「病牀六尺」
...畢竟無駄な努力であるであらう...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...究竟な美の相を見つめたこと...
柳宗悦 「工藝の道」
...畢竟目的にふさわしいではないか...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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