...しかし亦権力も畢竟はパテントを得た暴力である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...これは畢竟人類が進歩するにつれて...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...屈竟(くつきやう)なのまで...
泉鏡太郎 「十六夜」
...迷心は畢竟(ひっきょう)するに...
井上円了 「おばけの正体」
...これ畢竟(ひっきょう)神の片影なる穂高ちょう...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...畢竟知識は疑問の積聚のみ...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...とにかくこれだけに見られるというのは畢竟(ひっきょう)「型」があるためではないか...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...竟に然(きぜん)として宇宙の根柢より来たれるを確めたり...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...それは畢竟(ひっきょう)運動の速度...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...何度も云ふやうだが詩人がその先人のお手本――茲では必竟本場のお手本といふことになるが――を...
中原中也 「詩と其の伝統」
...畢竟こゝの消息だらうとおもふ...
夏目漱石 「「自然を寫す文章」」
...お袋などが口広い事は言へど亥之が昨今の月給に有ついたも必竟(ひつきやう)は原田さんの口入れではなからうか...
樋口一葉 「十三夜」
...女子衆達(をんなしゆたち)にあと/\まで羨(うらや)まれしも必竟(ひつきやう)は姉(あね)さまの威光(いくわう)ぞかし...
樋口一葉 「たけくらべ」
...畢竟(ひっきょう)その然る所以はかの気風なるものに制せられて...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...広く長く行われたのも畢竟そのためである...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...芸術の美感とは畢竟描かれた世界の中にあるという立てまえによって...
宮本百合子 「観念性と抒情性」
...相對の象の絶對の體より生ずる究竟の目的は何ぞと...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...畢竟(ひっきょう)百説(ひゃくせつ)不会(ふえ)只(ただ)識者(しきしゃ)の知に任せ...
夢野久作 「謡曲黒白談」
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