...畢竟(ひつきやう)恋愛至上主義者だつた...
芥川龍之介 「闇中問答」
...畢竟(ひつきやう)正直と変らないでせう...
芥川龍之介 「河童」
...「支那游記」一巻は畢竟(ひっきょう)天の僕に恵んだ(或は僕に災(わざわ)いした)Journalist 的才能の産物である...
芥川龍之介 「「支那游記」自序」
...肯定せられたる究竟の價値と否定せらるゝ自己の内容との關係に就いても亦大なる個人的意見の差異があることは拒むことが出來ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...畢竟その幸福を享受する者は誰ぞ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...熟(つら/\)これを讀むときは、畢竟是れ何物ぞ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...言葉と言葉との間の境界は畢竟行政上の区画のごときもので...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...畢竟するに間口は資本に応じなくてはならん...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...景色などというのも畢竟(ひっきょう)はこの潜在的連想の動態の種々相による分類であるに過ぎないと思われる...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...かくて憶念の心常にして畢竟の味にまで味到しつくさんとする深い時間の構造でもある...
中井正一 「リズムの構造」
...どないにもならんさかい」畢竟(ひっきょう)ずるに農奴なるが故に「逃散」が罪になるということは...
中里介山 「大菩薩峠」
...最後に広田先生は必竟(ひっきょう)ハイドリオタフヒアだと思った...
夏目漱石 「三四郎」
...必竟は、三千代が平岡に嫁(とつ)ぐ前、既(すで)に自分に嫁(とつ)いでゐたのも同じ事だと考へ詰めた時、彼は堪えがたき重(おも)いものを、胸(むね)の中(なか)に投(な)げ込(こ)まれた...
夏目漱石 「それから」
...必竟(ひっきょう)自分が惚れているんでさあ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...畢竟結婚の契約を重んぜざる人非人にこそあれ...
福沢諭吉 「新女大学」
...これ畢竟我輩の浅見寡聞のいたすところと...
穂積陳重 「法窓夜話」
...必ずしも究竟の写生でなく...
南方熊楠 「十二支考」
...畢竟我々各自が無力だからにほかならない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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むくれる いても立ってもいられない 面がまえ
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