...渠は遽かに膝を立直して腕組をしたが...
石川啄木 「病院の窓」
...得たりと医師は膝立直して...
泉鏡花 「活人形」
...打震えて力無き膝立直して起き返り...
泉鏡花 「活人形」
...今度はひよいと立直して...
薄田泣菫 「旋風」
...仕立直しましょう...
太宰治 「服装に就いて」
...おかの! 仕立直したら新次郎にも...
橘外男 「仁王門」
...まだ独身でいる山川さんの着物の仕立直しなどを頼まれていましたので...
豊島与志雄 「市郎の店」
...平素着の仕立直しだのつまらない物の手入れなどを...
豊島与志雄 「椎の木」
...ルイザが丹念に手ぎわよく仕立直したものだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...百城は、手荒く、手綱を引いて、馬の首を、七瀬の方へ向けつつ「いや――一言」馬の首を、立直して、小走りに行く七瀬の後方から「綱手殿が――」七瀬は、振向いて「ええ?」百城は、じっと、七瀬の眼を見つめて、暫く、黙っていたが「綱手殿のことを、御存じでは?」「綱手が?」四ツ本が、遠くで、馬をとめていたが「牧っ」と、叫んだ...
直木三十五 「南国太平記」
...笑左なりの立直したる藩財を...
直木三十五 「南国太平記」
...仕立直しのモンペ姿もきちんとして...
永井荷風 「にぎり飯」
...近いうちに世界の立直しがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...白い糸のあるのは仕立直しの時着いたのでしょうか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...英国帆船がやっと陣容を立直したと見えるか見えぬに...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...此間蟒が酒をぶつかけた着物の仕立直しを持つて來た...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...びしよ濡(ぬれ)にした一張羅を仕立直して貰つた人の話をした事があつたらう……」「あゝあの……」横合から蟒が感嘆の聲をあげたが...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...(下を向く)長五 (いいつのる)そうだろうが! 世の中が立直しがあるとか何とかで変にゴタゴタとグレハマに騒ぎ出したなあ今日や昨日のことじゃ無え...
三好十郎 「斬られの仙太」
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