...無知文盲なる貧民階級に往々縉紳(しんしん)貴族に勝るの立派な人格者を見出す事も稀(まれ)にはあるが二葉亭は強てイリュージョンを作って総ての貧民を理想化して見ていた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...立派な人間ばかりいて...
海野十三 「柿色の紙風船」
...だれとも分らないその王子の立派な人柄に...
鈴木三重吉 「ぶくぶく長々火の目小僧」
...當時に於ては相當に立派な人形に變化したのである...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...現代のあらゆる立派な人物にはもはや会ひつくしたれば貴下が探偵をまきて見当違ひの逮捕をなさしむる手際にいたりては...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...みんな立派な人たちが...
中里介山 「大菩薩峠」
...あなたがたはどうしても人格のある立派な人間になっておかなくてはいけないだろうと思います...
夏目漱石 「私の個人主義」
...令嬢としては出来上りすぎている立派な人だった...
長谷川時雨 「九条武子」
...立派な人間はな、みんなが敬まってくれるだよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...立派な人ぢやないこと...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...どうしてそんなに立派な人達とかゞ甘言を寄せたものか? と...
牧野信一 「街角」
...見たこともない立派な人が居ますから驚いて...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...お前たちは誠に立派な人だ...
柳田国男 「年中行事覚書」
...ただ一途に貴方の事を立派な人格の校長さんとばかり思い込んで尊敬してお出でになるようです...
夢野久作 「少女地獄」
...何物をも与えるな大きな立派な人間が仕立卸しのハイカラな服を着て...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...筋道通った立派な人物...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...何より先ず立派な人間にならんと駄目だ...
横光利一 「上海」
...李応は立派な人間だ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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