...散歩せりその一人々々は異樣なり近づくのが恐いやう年代を經し無慘なる印象その身を包む外套のかげより現はれたりその顏の立派さ...
千家元麿 「自分は見た」
...いやどうもその立派さには...
高見順 「いやな感じ」
...最後の有様の立派さと云い...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...アインシュタインの後にきたるべきXやYのために彼の仕事の立派さがそこなわれるべきものでないと思っている...
寺田寅彦 「相対性原理側面観」
...わざわざますらをといふ言葉が立派さうにあるので...
長谷川時雨 「凡愚姐御考」
...雁来紅本来のあの雄大な立派さがない...
長谷川時雨 「紫式部」
...そしてそれが常緑の葉と相映じて発(ひ)らくという立派さ...
牧野富太郎 「植物記」
...その立派さに對して雌鷄の無彩色なのは...
水野仙子 「白い雌鷄の行方」
...金剛石や草の露やあらゆる立派さをあつめたやうな...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...今の私の心持は、その発端にあっては大分鼻づらをこすりつけられ的であった勉強のおかげで、世界の大さ、立派さ、業績と称し得るものは(少くとも人類としての規模で)いかなるものであるか大分身にしみて来て居りますから、自分の長所とか短所とかいう風での自身のみかたや扱いかたで自分にかかずらう感情はありません...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その立派さでひとは説得されます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その立派さが際立って...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...つまり押し出しの立派さ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...華やかな裃(かみしも)姿で押出しの立派さ...
山本笑月 「明治世相百話」
...まず常陸山に輪をかけた立派さ...
山本笑月 「明治世相百話」
...大丈夫だとタカを括(くく)って向き直った態度の立派さには又...
夢野久作 「暗黒公使」
...武士道というよりむしろ古神道の精神の立派さじゃないかと思われるんですが...
横光利一 「旅愁」
...眉一トすじも動かすものではございません」いうことの立派さ...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索