...其の細君は飾氣のない身ぶりで腰掛を立上つてオルガンに近づいた...
有島武郎 「半日」
...オルガンが鳴り出すと相島は昂然として腰掛から立上つたが...
有島武郎 「半日」
...百五十尺の大空に突立上(つったちあが)った...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...……まるで理窟になっとらん!蜂須賀巡査は苛立たしげに立上った...
大阪圭吉 「石塀幽霊」
...彼は徐ろに家へ帰ると、部屋を閉め切って、卓に向い、その時たまたま記憶に甦って来た曾遊のスコットランドの風景を偲ぶ詩を二三行書くともなく書きとどめ、新刊の書物の数頁を読むともなく読み終ると、再び立上って、「いやに胸騒ぎがするな」と呟きながら、小机の抽斗から拳銃を取り出したが、傍のソファに悠然と腰を卸してから、胸に銃口を当てて引金を引いた...
辰野隆 「感傷主義」
...しかく陳じて立上る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...そのまま立上って...
豊島与志雄 「霧の中」
...小太郎へやさしくいって立上った...
直木三十五 「南国太平記」
...「わしは、これから、富士春の許へ、一寸、行って来る」益満は、刀を持って、立上りながら、勝手で、七輪への、焚木を、ぷつぷつ折っている南玉へ「客は、戻ったぞ」「しめたっ」「へべれけになって、又、席を抜くなよ」「腰を抜く」南玉は、こういって、障子の破れ穴から、中をのぞいて、益満が出て行きそうなので「一杯やってから」と、徳利を提げて出て来た...
直木三十五 「南国太平記」
...さよなら、幾度いっても、同じだ、今度は、本当に――さよなら」庄吉は、立上った...
直木三十五 「南国太平記」
...黙って立上がりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...間もなく一人だけが立上ると...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...……僕の足もとにうづくまつてゐた犬が急に立上つて走り出す...
堀辰雄 「眠れる人」
...彼はいきなり立上つた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...」冗談を云いながら立上ると...
水上滝太郎 「九月一日」
...弟 姉さんは?お秋 (立上つて...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...先生に顔を見覚えて頂くだけでキットいい事があるんだよ」「だって女将さん……」「何ぼ何だってこのままじゃあんまりだわ」吾輩は隙(す)かさず立上って怒鳴った...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...暫くは墓の前を立上る気色もなかったが...
夢野久作 「名娼満月」
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