...私達は仕方なく、立上って、一刻でも水におぼれる時をおくらそうとした...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...いきなり立上って...
豊島与志雄 「神棚」
...恒夫はふいと立上って...
豊島与志雄 「同胞」
...声に応じて立上って...
直木三十五 「南国太平記」
...名越にも今逢うたが――陰謀などと跡方も無いことじゃ」富士春が「休さん、話なら、ゆっくりと上って」源公は、じっと聞いていたが、立上って、奥へ入った...
直木三十五 「南国太平記」
...そして、立上ると、少し、頭がふらつくようで、一寸よろめいた...
直木三十五 「南国太平記」
...先進の数カ国を戦争の対手として立上るほどの技術力が...
中井正一 「図書館法の成立」
...老婆は立上つて奧から木皿を持つて來た...
中島敦 「環礁」
...なア八」平次は靜かに立上がり樣...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...罪もなくて死んで了つたのだぞ」「嘘だツ」半九郎は立上がつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...逃げ遲れた母娘巡禮を縛つて此方へ來ましたよ」「何? 母親巡禮? お茂さんとお信さんが到頭」巳之松はヨロ/\と立上ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...家中の者は皆知つて居る筈」「では」立上がらうとする平次を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...仙太 (立上りかけるがフと自ら顧みて)ウム……くらやみ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...稲の間から三人を覗いて見ておびえでもしたのか立上ろうとはしない...
三好十郎 「斬られの仙太」
...顔一面に浮べながらスックリと立上ると...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...「……ちょっと主人を呼んでくれい」「ハイ……」と云ううちに小娘は燗瓶(かんびん)を置いて立上った...
夢野久作 「斬られたさに」
...支那人(チャンチャン)坊主は未練そうに立上りかけました...
夢野久作 「近世快人伝」
...弾かれたようにヒョコリヒョコリと立上った...
夢野久作 「戦場」
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