...蓮華と二つの莟とは一つの台から立上がっている...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...渠はヒヨクリと立上り...
石川啄木 「赤痢」
...あたしまだほんの子供でしたから」三谷は黙って立上ると...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...立上りながら云った...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...間もなく微笑みながら立上って云った...
大阪圭吉 「死の快走船」
...深く考える様に首を傾げながら立上った...
大阪圭吉 「花束の虫」
...彼は思わず立上ろうとしましたが...
豊島与志雄 「画舫」
...慌てて立上ることが多かった...
豊島与志雄 「反抗」
...立上りざま「出ろ」小太郎の突いて来る手を避けて...
直木三十五 「南国太平記」
...縁から腰を上げて立上ると...
中島敦 「夾竹桃の家の女」
...よく世話をしてやるがいゝ」笹野新三郎はかう言つて立上がりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「專次さんが立上がつた時...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...秋作氏や立上(たてがみ)氏にたいするそれとちっとも変わりがないように思う...
久生十蘭 「キャラコさん」
...何だ」悦子は不貞腐ったように体を揺すって立上り...
久生十蘭 「魔都」
...退りまするでございます」と立上ると...
久生十蘭 「魔都」
...「ただいまお食事を持ってまいります」と云いながら佐和はそっと立上った……玄関へは母親が出ていた...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...俺はまた生きた猿の皮を剥(は)ぎよるのかと思うた」「……シッ……猿ナンチ事云うなよ」そんな会話を打消すように末席から一人の巨漢が立上って来た...
夢野久作 「笑う唖女」
...それは……」私の尋ねに応じて一人がわざわざ立上って煙管で方角を指しながら...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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