...」私は喜びと驚きとで危うく声を立てるところだった...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...声を立てる遑(いとま)もなく全身を蜂(はち)の巣(す)のように撃ち抜かれ...
海野十三 「間諜座事件」
...巖の水中に立てるものも多し...
大町桂月 「十和田湖」
...地方(じかた)で舞を引き立てるように...
谷崎潤一郎 「細雪」
...誰も声を立てるものはなかった...
徳田秋声 「足迹」
...自然科学の外に自然哲学の弁証法的体系を立てるのでもなく...
戸坂潤 「辞典」
...日本の基礎を立てるようになるであろう...
直木三十五 「南国太平記」
...憎いことを説き立てる...
中里介山 「大菩薩峠」
...門下の主立てるもの八十余人の名を連署して...
中里介山 「法然行伝」
...腹を立てる暇があったら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...みずからを仕事へかり立てるために用いた幾多の陶酔剤――それがいま祟ってきた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...いうような唸(うな)り声を立てると同時に目をつり上げ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...足もとの浅瀬(あさせ)に水音を立てるのであったが...
水上滝太郎 「大人の眼と子供の眼」
...大きくどなり立てる声...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...馬頭観音(ばとうかんのん)もしくは庚申塔(こうしんとう)などを立てるのと同じく...
柳田国男 「山の人生」
...百合子の名前を聞くとピインと耳を立てるに違いないことを...
夢野久作 「継子」
...呼び立てる声がした...
吉川英治 「新書太閤記」
...追い立てるようですが...
吉川英治 「源頼朝」
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