...チリンチリンと気持のいい音を立てるのである...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...隣家園部の家の物音にしばしば耳を立てるのである...
伊藤左千夫 「新万葉物語」
...十円は母からことずかって兄貴と自分の野良着に仕立てる紺木綿を買う予定のもの...
犬田卯 「錦紗」
...「あっ!」牛丸平太郎は危(あやう)く叫び立てるところを...
海野十三 「少年探偵長」
...それまでは全部湯屋湯屋で一日交代に立てるのです...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...「強いて引立てるのも何うかと思ふんだね...
徳田秋聲 「歯痛」
...時々立止っては一かたまりになって吠え立てる...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...昼夜時間をかまわず蓄音機で流行唄(はやりうた)を鳴(なら)し立てる家もある...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...片手をのばして燈心を掻(か)き立てるだけの余裕を作ってみると...
中里介山 「大菩薩峠」
...米友もたんかを立てる隙(すき)がなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...若旦那を跡取りに立てることもなりません」五娘のお琴は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...重三郎さんをお助け下さい」お今が辯じ立てるのを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一番手柄を立てるつもりじゃろうが...
火野葦平 「花と龍」
...もしも彼女が彼に似通(にかよ)つてゐることを明かに證據立てることが出來たなら...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...「そんなふうにあなたは論理を立てることができる人なのですから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...現在はサンバイ降しの日になってからこれを田の中に立てるから...
柳田国男 「年中行事覚書」
...現実の行動に駆(か)り立てる力がたいせつなので...
矢部貞治 「政治学入門」
...風によってただ前後にだけ動かされて立てる響きなのである...
和辻哲郎 「松風の音」
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