...颶風の中に立てる参天の巨樹の如き概あり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...胞衣(えな)を埋めた標(しるし)に立てる石ですね...
芥川龍之介 「夢」
...一度聞耳を立てるために天井(てんじょう)に向けた顔をまた障子の方に向けなおした...
有島武郎 「星座」
...不思議な声を立てる...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...すぐ腹を立てるから...
海野十三 「人造人間戦車の機密」
...あばれて音を立てるんだ...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...近時その太平洋岸の防備をしきりに喧(やか)ましく騒ぎ立てるのは...
大隈重信 「世界平和の趨勢」
...夜中に鵞鳥がそんなに鳴き立てる筈もない...
豊島与志雄 「自由人」
...後ろに庇つたなりで八五郎は呶鳴(どな)り立てるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...威勢よくまくし立てるのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大きな音を立てるよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「兎も角も佛樣を」平次は仲左衞門を追つ立てるやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人格が人格に對する禮儀の上で階級意識を立てるのは當然である...
萩原朔太郎 「中央亭騷動事件(實録)」
...しきりにあとから駆り立てるところ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...口で何か訳の分らない音を立てるたんびに十字を切っては...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...どうしても話の筋道を立てるに必要已むを得ない骨子だけは省くわけにゆかない...
平林初之輔 「秘密」
...「くしやみ講釈」の講釈師が読み立てる『難波戦記』の修羅場はすべて...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...又栄さんがあずかるなり何なりして方法を立てるのでしょうが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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