...そして底のないような淋しさから声を立てて泣いてしまった...
有島武郎 「星座」
...それも出来ぬのは文筆労働に生活を立てゝ来た懲罰だ...
石川三四郎 「半農生活者の群に入るまで」
...外交の問題を処理して大功を立てたのでその名望は高まった...
石原莞爾 「戦争史大観」
...鬱(うつ)として嚴(おご)そかに立てる影かな...
ポオル・クロオデル Paul Claudel 上田敏訳 「カンタタ」
...「韮の束は刈り立ての青葉のやうに新鮮で...
薄田泣菫 「春菜」
...またはその構造や如何なる素材を如何に組立ててあるかを吟味せずして...
津田左右吉 「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」
...某新聞の投書欄でひどく腹を立てた人があった...
寺田寅彦 「雑記帳より(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...すっとその美しいフォームを立ててゆく若い美しい女性...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...婦人は興に乘ってさかんに喋り立て...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...鞘の鐺(こじり)をトンと畳へ突き立てて...
中里介山 「大菩薩峠」
...アッと言う間に二杯も立てつづけに呑んでしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...君は眞つ赤に腹を立てる...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...とびきり立派に仕立てて差しあげましょう...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...すぐに馬を駆り立てよと言いつけた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...八重子は何だか子役から段々仕立てあげられたというものに見えます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...さあ、立てなきゃ、俺が腰をこうやって抱いてやらあ...
三好十郎 「樹氷」
...そんなに強情を張るならいよいよ勘弁できぬ」と王様は大層腹をお立てになって...
夢野久作 「オシャベリ姫」
...まず彼を仕止(しと)める計からさきに立てなければなるまい」熟議は...
吉川英治 「三国志」
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