...そこな老耄(おいぼれ)を引き立て...
芥川龍之介 「邪宗門」
...そして四十雀(がら)のやうに声を立てて笑つた...
薄田泣菫 「茶話」
...おろし立ての白足袋(しろたび)...
田山花袋 「少女病」
...プロットにないよけいなものは塵(ちり)一筋も写さないというのが立て前であるらしい...
寺田寅彦 「映画時代」
...春日さす縁に立てば...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...愚(ぐ)な事を長たらしく述べ立てるから...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...お勝手寄りの壁に立てかけた竹竿(たけざお)の切れっ端...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八五郎は相變らず髷(まげ)ツ節(ぷし)を先に立てゝ飛んで來ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...けっしてKを追い立てたり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...父は朝夕向う隣りの孝助が平壌で手柄をを立てたという噂を聞くにつれ...
藤野古白 藤井英男訳 「戦争」
...一時になると追ひ立てられる気配になるので気分よく飲めない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...博士は簡潔な寡黙な態度で患者たちを――自分で法則を立ててそれを守るにはあまり弱すぎるところから...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...当時無官になっていた源氏の無紋の衣裳(いしょう)も季節に従って仕立てて送るような慰みもあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私は恥づべき者でないことを證據立てられるのです...
室生犀星 「帆の世界」
...それへ櫛(くし)やピンの旗差し物が立てられて...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...血は滔々と音を立てる...
横光利一 「欧洲紀行」
...大功を立てぬときは...
吉川英治 「三国志」
...流行歌の分析と組立てというのは...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??