...ジンを取り出そうとするときには樽をに立てる...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...園はストーブからかなり離れた席に腰かけて外套の襟を立てて...
有島武郎 「星座」
...「次々に這い出して来るんだ」「這い出す?」男は短い笑い声を立てた...
梅崎春生 「幻化」
...そうして再びエンジンの爆音を立てて威勢よく軽井沢(かるいざわ)のほうへ走り去ったのであった...
寺田寅彦 「あひると猿」
...けだし代官なるものはその租税をば作物によりて取り立て...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...早くと急(せ)き立てられる気がする...
夏目漱石 「虞美人草」
......
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...それで、女郎屋、淫売屋、料理屋、石炭ブローカー、ゴロツキ、バクチ打ち、高利貸、悪家主――政治のことなんて、天からわかりもせんとを、遮二無二、十七人か十八人、押し立てて、全部、当選させるちゅう作戦らしか」そういった後で、かたわらに居る光三に気づいて、ちょっと、頭をかき、「いやあ、光三君とこの辻木惣八さんは、候補者中の人材じゃけんどなあ」光三は、笑いだした...
火野葦平 「花と龍」
...恰度この頃月が落ちて湿に充ちた夜が続くので崖下の草むらにカーテンを立てゝこれから誘蛾灯を灯さうとしてゐるところである...
牧野信一 「魚籃坂にて」
...武芸を申し立てて講武所の師範役になったのであります...
三田村鳶魚 「話に聞いた近藤勇」
...縞(しま)フラネルの薄きもて仕立てし...
三宅花圃 「藪の鶯」
...湖から水が矢を射るやうにゴウ/\音を立てゝ流れました...
宮原晃一郎 「悪魔の尾」
...自分が第一流の剣士として立てば...
山本周五郎 「花も刀も」
...春の小遣を貰ったり仕立て上がった春着を見せたりしていたのを...
吉川英治 「江戸三国志」
...曹操は、佩剣を立てて、柄頭(つかがしら)のうえに、両手をかさねたままじっと立っていた...
吉川英治 「三国志」
...椿なども立てたりはする...
吉川英治 「私本太平記」
...悪びれた様子もなく範宴は引ッ立てられてそこを出て行くのである...
吉川英治 「親鸞」
...ヤジローの不十分な仏教の知識によって仏教排撃の議論を組み立てていたシャビエルたちは...
和辻哲郎 「鎖国」
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