...とほくに懶(ものう)い響を立ててゐるのは...
芥川龍之介 「かちかち山」
...ましてや座敷に続く芝生(しばふ)のはずれの石垣(いしがき)には海の波が来て静かに音を立てていた...
有島武郎 「或る女」
...老教 なんでもいいから立てというんだ...
海野十三 「新学期行進曲」
...父の売ったものはこれは老人自身のひと趣向なので巾八寸位の蒲鉾板(かまぼこいた)位のものに青竹を左右に立て...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...試みに自分のあやしげな素人生理学の知識を基礎にして臆説を立ててみるとおおよそ次のようなことではないかと思う...
寺田寅彦 「五月の唯物観」
...彼が偉勳を立てた南米エクアドルには...
土井晩翠 「野口英世博士の生家を訪ひて」
...これがなくとも間違いなく十全な真相を組み立てられよう...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...しかのみならず為(な)すところあるべき者どもを窘めぬいて激さして謀叛人に仕立てて...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...深夜の巷に音を立てて...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...古來の傳説を言ひ立てゝ歸服して來たのである...
内藤湖南 「女眞種族の同源傳説」
...その鄰りに常夜燈と書いた灯(あかり)を両側に立て連ね...
永井荷風 「寺じまの記」
...それもこれも宗次郎さんの身を立てる爲と思つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小柄な女の躯を壁に立てかけるやうにして...
林芙美子 「浮雲」
...ブラドンが陰にあって一日も早く現金を取り寄せるようにアリスを急(せ)き立てたようすが...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...若菜の賀に使用された寝殿の西の離れに帳台を立て...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...おらあ貸しだけは取立てるぜ」おすえは怯(おび)えたように栄二を見た...
山本周五郎 「さぶ」
...たえてこの献立ての一品に会ったことがない...
吉川英治 「押入れ随筆」
...殿(でん)ノ法印(ほういん)を追い立てた...
吉川英治 「私本太平記」
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