...沈默した三人は暫く恨めしき池を見やつて立つてた...
伊藤左千夫 「奈々子」
...女弁護士はその弁護を引請(ひきう)けて、法廷に立つた...
薄田泣菫 「茶話」
...雨風や最も萩をいたましむ大正十五年九月自らの老(おい)好もしや菊に立つ大正十五年十(十一?)月たまるに任せ落つるに任す屋根落葉徐々と掃く落葉帚(ほうき)に従へる大正十五年十一月掃初(はきぞめ)の帚や土になれ始む大正十五年十二月大空に伸び傾ける冬木かな大正十五年十二月二十一日 東大俳句会...
高浜虚子 「五百句」
...」主婦は室の中に立つてゐた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...女は障子へ寄つかかるようにして立つてゐた...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...御飯を食べに行くことも厠(かわや)へ立つことも出来ないのであった...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...閉つた扉の前に立つて...
田山録弥 「J. K. Huys Mans の小説」
...無の論理に立つ解釈哲学(観念論思想)は...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...日(ひ)にちが立つにつれ...
中島敦 「李陵」
...当分立つ事も出来まいと思った病気がたちまち全快したのは嬉しかった」「それから歌舞伎座へいっしょに行ったのかい」と迷亭が要領を得んと云う顔付をして聞く...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...この歌曲の形式問題に相当役立つかも知れない...
信時潔 「歌詞とその曲」
...爺(とつ)さんも一緒に來るが宜い」平次は先に立つて笹野新三郎始め八五郎...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今日のあたしたちの生活に役立つなんの漆着(しっちゃく)ももっていない...
久生十蘭 「だいこん」
...せめてもあの間の始末書を書かうと思ひ立つたのである...
牧野信一 「鱗雲」
...あんまり埓があかないのに腹が立つて來た...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...或る程度役に立つかもしれない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一体何の役に立つのか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あいつがあいつがと眼にかどの立つ文壇人の中で...
吉川英治 「折々の記」
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