...瓶の口から水蒸氣(ゆげ)が立つ位にして置いても...
石川啄木 「菊池君」
...二人連れ立つて私を訪問して来たのであつた...
高浜虚子 「椿子物語」
...白金造(しろがねづくり)の打物(うちもの)は何程の用にか立つべき...
高山樗牛 「瀧口入道」
...我ながらいい気なものだし、腹が立つよりは、莫迦莫迦しすぎて、軽蔑したくなる...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...・自分で自分に腹が立つうちはまだ見込があると思ふ...
種田山頭火 「其中日記」
...遍歴と修行のためにエルサレムをさして旅立つかもしれないが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「上海が農村を愚弄してることについて腹が立つのです...
豊島与志雄 「秦の出発」
...唐木(からき)の机に唐刻の法帖(ほうじょう)を乗せて、厚い坐布団の上に、信濃(しなの)の国に立つ煙、立つ煙と、大きな腹の中から鉢(はち)の木(き)を謡(うた)っている...
夏目漱石 「虞美人草」
...その八時で立つ事にするからね」「ねえ」「君...
夏目漱石 「二百十日」
...野心と怨に燃え立つ...
野村胡堂 「江戸の火術」
...どりや」平次はもう一度立つて離屋(はなれ)を覗きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...更にその社会のよつて立つ自然的環境をも探らねばならぬ...
平林初之輔 「文学方法論」
...貧しいけれど古い由緒のある貴族の家に生ひ立つたモオリスは...
堀辰雄 「モオリス・ド・ゲランと姉ユウジェニイ」
...戸外(こぐわい)に立つ人(ひと)の耳(みみ)を聾(ろう)せんばかりだ...
三島霜川 「虚弱」
...もし幸いにしてこの第二の推定が成り立つとすれば...
柳田國男 「垣内の話」
...どうするの」とおみやの立つけはいがした...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...燃え立つような緋縮緬(ひじりめん)の襦袢一つにくるまった...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...物につかまりながら立つか...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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