...其(そんな)間(なか)に立つてゐる温和(おとな)しい静子には...
石川啄木 「鳥影」
...智惠子はやをら立つて袴を脱いで...
石川啄木 「鳥影」
...多くの雲の立つ意...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...嶺が立つている義だろうとする...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...そして次ぎに立つた五分刈頭の方へ眼を向けた...
薄田泣菫 「茶話」
...果して成立つを得るや...
高木敏雄 「比較神話学」
...評議の席に諸將軍招き自ら先に立つ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...石に矢の立つ?」「そうそう...
直木三十五 「南国太平記」
...処々(ところ/″\)の冬枯(ふゆが)れして立つ大木(たいぼく)の下(した)に...
永井荷風 「すみだ川」
...側にぼんやり突つ立つて居る...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...燃え立つやうな情熱が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...古い慣例による刑執行とそれに先立つ裁判手続きとをどう思われるか...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...腹が立つてならなかつた...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...あらゆるイデオロギーがその上に立つ共通の地盤をなしてゐたことの反證であり...
三木清 「歴史哲學」
...確乎として歩み立つところの「道」が見えてゐなくてはなるまい...
吉川英治 「折々の記」
...皆の衆のオジ毛立つのもむりはないが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...白い葉裏を翻(かえ)して戦(そよ)ぎ立つ――『おう...
吉川英治 「夏虫行燈」
...」彼はそのまま窓に手をかけて立つてゐたが...
若山牧水 「比叡山」
便利!手書き漢字入力検索