...いざと云う場合に立ち至ると...
芥川龍之介 「疑惑」
...終には商を閉じなくてはならぬ始末に立ち至るのである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...飛車よりも歩を可愛がるような羽目に自然と立ち至る事もあるのである...
高村光太郎 「緑色の太陽」
...絶体絶命の苦悶(くもん)でついに自殺を思うまでに立ち至る記事が何ゆえにおかしいのか不思議である...
寺田寅彦 「備忘録」
...ただそれが自然科学の実験的な活動の諸結果と撞着するに際して初めて鼎の軽重を問われる運命に立ち至る...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...動物の社会はもはや社会でないものに還元されねばならぬ破目に立ち至るだろう...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...戦場を虐遇するまでに立ち至る専制者...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...このままではいよいよ最悪の事態に立ち至るであろうと...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...その盲動に立ち至るまでの経過は...
夏目漱石 「坑夫」
......
仁科芳雄 「NIELS BOHR」
...多くの場合においてはむしろ強請によってやむを得ず表現せざるを得ぬ事情に立ち至るのである...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...余りにプライベイトな話に立ち至るであらうから...
牧野信一 「交遊秘話」
...そうかというとまたこうしたことに立ち至る最初の動機などはあなたがたの不注意でお起こしになったりして」と少将や左近を責めた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...成るか成らぬかの極めて危険な状態にも立ち至るだろう...
吉川英治 「新書太閤記」
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