...天上皇帝の御罰は立ち所に下ろうぞよ...
芥川龍之介 「邪宗門」
...「返事をしないと立ち所に...
芥川龍之介 「杜子春」
...されば立ち所に神罰を蒙って...
芥川龍之介 「妖婆」
...一度でも打撃を受けたら立ち所に瓦壞してしまふだらう...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...出來る時は二三十句立ち所に出來る...
高濱虚子 「俳諧師」
...その博物館に行けば立ち所に工業者が利便を得るということになって...
牧野富太郎 「植物記」
...立ち所に鎮まるであろう」と彼は言った...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...フランス人氏は立ち所に...
山之口貘 「つまり詩は亡びる」
...立ち所に憤怒(ふんぬ)の本相をあらわす気とみえる...
吉川英治 「三国志」
...蜀が一部の地を割いて曹操に与え魏蜀提携(ていけい)して呉へ南下して来たら、呉は立ち所に、四分五裂の敗を喫し、ふたたび長江に覇を載せて遡(さかのぼ)ることはできないでしょう」「……張昭...
吉川英治 「三国志」
...孔明は百余座の筏(いかだ)に乾いた柴を満載させ、夜中、水に馴れた五千の兵をすぐって、北原を襲撃させ、魏の主力がうごくのを見たら直ちに筏に火をつけて下流へ押しながし、敵の浮橋を焼き立て、西岸の夏侯軍を捕捉し、また立ち所に、渭水の南岸へ兵を上げて、そこの魏本陣を乗っ取らんという画策を立てた...
吉川英治 「三国志」
...尊敬してのみいれば立ち所に陥し入れられる――両面の化け物殿――いや失言いたしました...
吉川英治 「新書太閤記」
...お犬様に馴つかれたら、貧乏人は、立ち所に、一家困窮に見まわれる...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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