...しげしげ向うを見送っていた立ち姿の寂しさは...
芥川龍之介 「邪宗門」
...暫くは金花の立ち姿を好ましさうに眺めてゐた...
芥川龍之介 「南京の基督」
...僕は壁にかけた外套に僕自身の立ち姿を感じ...
芥川龍之介 「歯車」
...何かを前掛けの下に隠しながらじっと葉子の立ち姿を振り返ってまで見て通るのに気がついた...
有島武郎 「或る女」
...沈着にせい』の立ち姿が黒いばかりで分らない...
岩野泡鳴 「戦話」
...中には若い女の太股のあたりから下の立ち姿...
海野十三 「白蛇の死」
...その袋に這入っているとお云いなのかえ?」「はっ」河内介の三倍もの嵩(かさ)のある衣裳を着けた夫人の立ち姿が...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...彼女は芍薬の花のような立ち姿でにこと笑ってくれる...
豊島与志雄 「ピンカンウーリの阿媽」
...例の薄暗いところに立ち姿の半身で...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひとたびは振返ってお銀様の立ち姿を見ないものはありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...旅装い甲斐甲斐しい宇津木兵馬の立ち姿が...
中里介山 「大菩薩峠」
...だらしのない立ち姿をしながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...手を拡げた立ち姿で...
中村清太郎 「残雪の幻像」
...何かその樹の立ち姿のもっている悲劇的な感じが彼女の心を捉えた...
堀辰雄 「菜穂子」
...ジェシの立ち姿は店員というより貴婦人然として...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...静かな立ち姿に変り...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...正服うるわしき立ち姿を拝し...
森鴎外 「文づかい」
...それが象徴主義の立ち姿なんですからね...
横光利一 「夜の靴」
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