...出来る丈(だ)け立ち入るまいとしてゐる彼女も気になつた...
伊藤野枝 「惑ひ」
...その壓制者のためにそこへ立ち入る權利があるのだ...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...とうとう千古の秘密のなぞである生命の起原にまでも立ち入る事になったのはわれながら少しく脱線であると思う...
寺田寅彦 「備忘録」
...しかしこの疑問以上に立ち入る事は科学者の領域以外に踏み出すと思う...
寺田寅彦 「方則について」
...その周囲の芝生に立ち入るなと書いた明白な立て札はあるが...
寺田寅彦 「LIBER STUDIORUM」
...しかし私は今ここでそういう岐路に立ち入るべきではない...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...イデオロギーに関する歴史的叙述に立ち入る余裕がなかったのは遺憾である...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...今は之に深く立ち入ることは出来ないが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...しかしその詳細に立ち入ると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もはや立ち入る余地がないように誤解されやすい...
中谷宇吉郎 「比較科学論」
...「御武家方の紛紜(いざこざ)に立ち入るのは筋違ひですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...圭介はもうそれ以上その問題に立ち入る事を控えるように決心した...
堀辰雄 「菜穂子」
...銀行としては其処まで立ち入るわけには行きませんしね...
牧野信一 「村のストア派」
...しかしわたくしは強ひて深く此等世系の問題に立ち入ることを欲せぬのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...もう一つは医者から坊主への間に立ち入るという意味での神聖の冒涜であるが此非難は今では余程古い思想の持主でなければ之を聞かない...
森於菟 「屍体異変」
...京都へ立ち入ることはならぬと...
吉川英治 「神州天馬侠」
...お大名の奥へ立ち入ることはできませぬから」「む...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...ぼくらがそこへ立ち入ることを固く戒め...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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