...その上立ち入った事情なぞは尋ねようとも思わなかった...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...「立ち入ったことを伺うようですが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...或(あ)る個人の身元に就いて立ち入ったことをお伺いしたいのですから...
谷崎潤一郎 「途上」
...もとよりふかく立ち入ったことはしかと申しあげかねますけれども...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...まだあまり立ち入った分析的考察が行なわれていないように思われる...
寺田寅彦 「ニュース映画と新聞記事」
...身だしなみのいい切れ者風の若い警官が部屋に立ち入った...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「ライギット・パズル」
...恐らくもう少し立ち入った意味があるだろう...
戸坂潤 「技術の哲学」
...併し道徳はもっと立ち入った役割を果すことが出来ることを注意しなければならぬ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...彼らがわれ/\の家庭生活に立ち入ったり...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...多少立ち入った観察や...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...しまいには私(わたくし)も答えられないような立ち入った事まで聞くのです...
夏目漱石 「こころ」
...こういう立ち入った談話を許さない劇場でないにしたところで...
夏目漱石 「明暗」
...自分の好いている人の悪口などは殊更(ことさら)云って見る事もあるからね」「そんな愚(ぐ)な奴がどこの国にいるものか」と主人は斯様(かよう)な人情の機微に立ち入った事を云われても頓(とん)と感じがない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...こう立ち入った質問をしました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なぜまた立ち入ったことを言われるのじゃ?」「ほ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...出来るだけ気を引き立てる様に気を引き立てる様にとはしながら別に立ち入った気持まで聞く様な事は仕ずに居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...それぞれの国の大衆を犠牲とする戦争に決して自分から立ち入ったり...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...獣医の縄張内(なわばりない)にも立ち入った...
森鴎外 「渋江抽斎」
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