...君もあまり立ち入った行動を慎(つつし)んだがいいですよ」と彼はいつになくニヤニヤと笑ってみせた...
海野十三 「階段」
...あまり内輪の立ち入ったことはわからなかったが...
橘外男 「逗子物語」
...あなたなども随分個人的に立ち入った報道をされて御迷惑なすったことでしょう...
谷譲次 「踊る地平線」
...その後は特別に山野の植物界に立ち入った観察の目を向けるような機会もなくて年を経て来た...
寺田寅彦 「沓掛より」
...少なくもそういう仮定を置いた上で従来よりももう少し立ち入った神話の研究をしてもよくはないかと思うのである...
寺田寅彦 「神話と地球物理学」
...まだあまり立ち入った分析的考察が行なわれていないように思われる...
寺田寅彦 「ニュース映画と新聞記事」
...身だしなみのいい切れ者風の若い警官が部屋に立ち入った...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「ライギット・パズル」
...というような立ち入った説明は今の吾々の問題には直接に関わりを持たない*...
戸坂潤 「科学方法論」
...極めて立ち入った又卓越した分析批判が与えられている...
戸坂潤 「科学論」
...多少材料に立ち入った分析に就いては...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...七材料に就いて一々説明するだけの立ち入った準備がないので...
戸坂潤 「思想としての文学」
...立ち入った本質的な側面があるだろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...それから硯の水の問題にもかなり立ち入った研究がされてあった...
中谷宇吉郎 「寅彦夏話」
...あなたの御聞きになるような立ち入った事が...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...あまり身上に立ち入ったことは知らず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なぜまた立ち入ったことを言われるのじゃ?」「ほ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...べつだん怪しい者が立ち入った形跡はないと皆云い張った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...日本人と立ち入った議論をしようと思うときには...
和辻哲郎 「鎖国」
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