...をぢの部屋には久しく立ち働く音聞えしが...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...どたばた立ち働くのだけが取柄で...
太宰治 「駈込み訴え」
...立ち働く時のキリリとしたお国とは思えぬくらいであった...
徳田秋声 「新世帯」
...しかし朝夕は女中とともに忙しく立ち働く...
外村繁 「澪標」
...息苦しい台所で立ち働く...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...さっちゃんがまたなにかと立ち働く...
豊島与志雄 「太宰治との一日」
...白い服を着て立ち働く看護婦も其當座僕の目には大抵よく見えたのである...
長塚節 「開業醫」
...それもこれも熊五郎の仕業で――」駒吉はいろ/\と立ち働くお秀の後ろ姿を眼で追ひ乍ら腑甲斐(ふがひ)なくも涙組むのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この上一日といえどもあなたの助手として立ち働く権利はないように思います」真名古はゆっくりと顔を上げて...
久生十蘭 「魔都」
...立ち働く機会が降って湧いたのを喜んでいるという風だった...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
...安逸の素面から口吟まれゝば厭に露骨でワザとらしく見えるのも当然だが――大洋の真ツたゞ中で立ち働く者の胸のうち……そんなものは...
牧野信一 「雪景色」
...かいがいしく立ち働く...
宮崎湖処子 「空屋」
...かいがいしく立ち働くのを見て感心したそうである...
森鴎外 「細木香以」
...好く立ち働くので...
森鴎外 「心中」
...立ち働く身分であるから華美に流れてはいられない...
柳宗悦 「工藝の道」
...ボーイの立ち働く姿を見ながら...
横光利一 「旅愁」
...襷がけで立ち働く姿を...
吉川英治 「新書太閤記」
...母が立ち働く姿を見ているだけでも歓(うれ)しかった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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