...寸分の隙(すき)もなく立ち働く姉を見れば...
谷崎潤一郎 「細雪」
...どこのどんな家のものだか知れないような女連の中に交じって立ち働くのも厭なようで...
徳田秋声 「足迹」
...立ち働く時のキリリとしたお国とは思えぬくらいであった...
徳田秋声 「新世帯」
...しかし朝夕は女中とともに忙しく立ち働く...
外村繁 「澪標」
...息苦しい台所で立ち働く...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...さっちゃんがまたなにかと立ち働く...
豊島与志雄 「太宰治との一日」
...白い服を着て立ち働く看護婦も其當座僕の目には大抵よく見えたのである...
長塚節 「開業醫」
...晩の支度にいそ/\と立ち働くお靜の美しい後姿を見るのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それもこれも熊五郎の仕業で――」駒吉はいろ/\と立ち働くお秀の後ろ姿を眼で追ひ乍ら腑甲斐(ふがひ)なくも涙組むのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...立ち働く機会が降って湧いたのを喜んでいるという風だった...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
...かいがいしく立ち働く...
宮崎湖処子 「空屋」
...好く立ち働くので...
森鴎外 「心中」
...元気よく立ち働く...
森鴎外 「心中」
...立ち働く身分であるから華美に流れてはいられない...
柳宗悦 「工藝の道」
...彼は戦々兢々(せんせんきょうきょう)として馳け違いながら立ち働く兵士たちの間から...
横光利一 「日輪」
...ボーイの立ち働く姿を見ながら...
横光利一 「旅愁」
...料理人やら饗膳の支度に立ち働く男女で足のふみ場もない有様だ...
吉川英治 「平の将門」
...母が立ち働く姿を見ているだけでも歓(うれ)しかった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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