...それを中心にした忌わしい自分が進もうと思う道に立ちふさがる者ばかりだ...
伊藤野枝 「わがまま」
...彼は婆さんに席をゆずったから自然僕の前に立ちふさがる破目となった...
梅崎春生 「蜆」
...かれは前に立ちふさがる小杉少年の胸をぽんと押しかえした...
海野十三 「金属人間」
...何気なくその行手に立ちふさがると...
壺井栄 「赤いステッキ」
...兵部の娘の前に立ちふさがるようにして...
中里介山 「大菩薩峠」
...形の如く十手を取り出して立ちふさがると...
中里介山 「大菩薩峠」
...立ちふさがる暗黒の壁の中に...
火野葦平 「花と龍」
...此人の前に立ちふさがるやうなぶしつけをしようとするものはなかつた...
平出修 「夜烏」
...急に態度を改めて役人の前に立ちふさがるようにした...
本庄陸男 「石狩川」
...早く加勢に来てくれ!半助 よし! それ行け!仙太 (前に立ちふさがる)待った! いいてえことがあるというのは此処のことだ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...それ城内の者どもが討って出たぞとばかりそのまん前に立ちふさがるに及んで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...文醜の前へ立ちふさがるなり...
吉川英治 「三国志」
...切っ先をそろえて立ちふさがる...
吉川英治 「三国志」
...そして立ちふさがる衛士を刎ね飛ばしながら...
吉川英治 「私本太平記」
...玄関に立ちふさがる輩(やから)もあるし...
吉川英治 「親鸞」
...逃げやがったな」立ちふさがる家来たちを...
吉川英治 「親鸞」
...法勝寺の門を出てみると、そこには、多年、上人から直接に間接に、教えを受けた受学の僧俗や、檀徒(だんと)や、ただ徳を慕うて群れ集まってきた洛中の男女が、「オオ……」思わず、口のうちに唱える念仏が、涙となり、声となって、輿も通れぬほど、立ちふさがる...
吉川英治 「親鸞」
...「お嫁さん」の前に立ちふさがる...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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