...廊堂のこの狭い密房に立ちのぼる...
マルセル・シュヲブ Marcel Schwob 上田敏訳 「法王の祈祷」
...次の雁首の一つだけが煙がゆらゆら立ちのぼる...
海野十三 「海底都市」
...もうもうと立ちのぼる水蒸気に...
海野十三 「恐竜島」
...細々と立ちのぼる煙はあたりの空気を...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...兜率谷(とそつだに)の底から立ちのぼる朝靄の...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...小屋から立ちのぼる青い煙を岨道(そばみち)から見上げるのは愉快であった...
寺田寅彦 「花物語」
...それから立ちのぼる湯気と...
中里介山 「大菩薩峠」
...湯煙の立ちのぼるのも面白い...
中里介山 「大菩薩峠」
...東の空に濛々(もうもう)と立ちのぼる車蓋(しゃがい)の如き雲を眺めながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...冷い空気の中を薄紫の煙が細く細く立ちのぼる...
中原中也 「夢」
...椽側からうら/\と陽炎(かげろふ)の立ちのぼる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...(80)墓の中から酒の香が立ちのぼるほど...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...烟(けむり)のように立ちのぼる物音の息ひとつ聞えなかった...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...思いがけない包の中などから立ちのぼるでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...中納言は昔の後悔が立ちのぼる情炎ともなって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...立ちのぼるような蒼白さを見せるものであった...
室生犀星 「姫たちばな」
...工場から立ちのぼる湯気のような...
山本周五郎 「青べか物語」
...靄が白くゆら/\立ちのぼる中に百六十軒の人家が並んでゐる...
吉江喬松 「山岳美觀」
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