...立ちのぼる煙があつまって...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「わるい王さま(伝説)」
...曇った雪空に何十丈ともしれぬ真黒な煙の柱がむくむくと立ちのぼるのを見上げて...
海野十三 「東京要塞」
...そこから残りの排気(はいき)らしい煙がすうーッと立ちのぼる...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...その体から立ちのぼる芳香(ほうこう)は...
大阪圭吉 「香水紳士」
...盛んに立ちのぼる湯氣は...
大町桂月 「常磐の山水」
...深山の巒気(らんき)が立ちのぼるようだ...
太宰治 「黄村先生言行録」
...劈頭(へきとう)の手紙の全文から立ちのぼる女の「なま」な憎悪感に就いては...
太宰治 「女の決闘」
...皆創造の喜びである! ただ一つの火炉から立ちのぼる力の火炎である...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...池の水面に立ちのぼる泡(あわ)に似た...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あとは寂然(ひっそり)として百匁蝋燭の炎(ほのお)がのんのんと立ちのぼる...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから立ちのぼる湯気と...
中里介山 「大菩薩峠」
...地面(ぢべた)を掘りさげた土窖(つちむろ)――それが人の住ひなのぢや! ただ立ちのぼる煙を見て...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...烟(けむり)のように立ちのぼる物音の息ひとつ聞えなかった...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...ぷうんと立ちのぼる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...稲刈や湖に虹立ちのぼる都にありて永く思想の病めりしこと...
三好達治 「測量船拾遺」
...中納言は昔の後悔が立ちのぼる情炎ともなって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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山之口貘 「山之口貘詩集」
...焚火の煙の立ちのぼる空に...
吉川英治 「源頼朝」
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