...「その昔の、おいらの先祖の鎮西八郎為朝公(ちんぜいはちろうためともこう)じゃあねえが、お望みのところを打って上げるから申し出な、頭痛、目まい、立ちくらみ、齲歯(むしば)の病、膏薬(こうやく)を貼ってもらいてえお立合は、遠慮なく申し出な、そっちの方の大たぶさの兄いが、イヤに物欲しそうな面(つら)あしておいでなさる、ドレ一丁献じやしょうか、そうら!」空(くう)を切って飛んだのは、今度は名代の当百(とうひゃく)...
中里介山 「大菩薩峠」
...わたくしは立ちくらみする程の貧血衰弱...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...ちっとばかり酒が過ぎて立ちくらみがしただけなんだ...
山本周五郎 「柳橋物語」
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